キヤノンブース動画

キヤノンブースレポート

数年前はCINEMA EOSシリーズを前面に出した展示を行っていたが、昨年あたりから雰囲気が変わってきた。今年はカメラよりレンズを前面に出した印象の出展だ。ブースの側面にはEFレンズ累計1億本と称してEFレンズのラインナップをずらりと並べたディスプレーが、ブース内にも放送用レンズ50年以上の歴史と称した歴代の箱型レンズが並んでいた。また4Kシネマズームレンズの性能の高さをアピールする展示など、製品のPRだけでなく実績や信頼性、性能や技術の高さを広く認知してもらおうという作戦のようだ。実際、撮像管はもちろんVTRを知らない世代も増えており、見た目で製品に優劣がつけにくい昨今を反映してのことだろうか。

今年の新製品は、XFシリーズの上位機種「XF205」と、4Kカメラに対応した高倍率ズームレンズEFシネマレンズ「CN7×17 KAS S/E1」と「PLマウントレンズCN7×17 KAS S/P1」、ENG用の18倍ズーム「HJ18e×7.6B」といった製品がある。

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カメラやレンズの修理実演コーナー。普段見ることが出来ない修理の現場を実演。作業の様子は俯瞰撮影されており、ディスプレーで詳細を見ることができるようになっている

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放送用レンズのラインナップを一同に展示。これだけ並ぶと壮観だ。この横にはEFレンズのラインナップが同様にディスプレーされていた

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ブース内にも主な箱型レンズが並んでいる。50年以上に渡りテレビレンズを開発した歴史と実績をアピール

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XF205は既に発売となっているXF100とXF300の中間に位置するモデル。無線LANとEthernet LAN端子を搭載しており、撮影環境に応じたネットワーク接続方法の選択が可能。映像データのプロキシ転送を可能にするアプリケーションCameraAccess plusなどにより、ネットワーク対応が強化されている

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2/3型HDTVカメラ用ポータブルズームレンズHJ18e×7.6B。新開発のドライブユニットと収差補正機能を搭載。ドライブユニットは現行の主なHDTV放送用レンズにも搭載予定

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CINE-SERVOレンズCN7×17 KAS。一見したところは2/3型のENGレンズのように見えるが、スーパー35mmなどの大判センサーを搭載したカメラに対応するレンズ

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30型4KディスプレーDP-V3010。キヤノンが業務用ディスプレーに参入した記念すべき製品。すでにブースのあちこちで使われていた