パナソニック宮城氏インタビュー動画
パナソニックブースレポート
数年前に比べると若干ブースの規模が縮小された印象のパナソニックだが、今年はかねてよりプロトタイプを披露していたモジュールタイプの新VARICAMシリーズや、4K動画撮影対応ミラーレス一眼カメラGH4、4K液晶モニターBT-4LH310、4KタブレットPCのタフパッド4K、DLPプロジェクターPT-DZ16KU、IPSパネルとLEDバックライト搭載のTH-98LQ70/84LQ70ディスプレー、参考出展の4Kウェアラブルカメラといった4K対応製品の出展のほか、2MEライブスイッチャーAV-HS6000やネットワーク対応ファイルベース映像収録ソリューションなどが披露された。
新VARICAMはモジュールの組み合わせにより、HDや4Kのほか、記録フォーマットもAVC-ULTRAやProRes、V-RAWなど制作の現場に適したフォーマットが選択できる。カメラヘッド部はPLマウントを装備した4K対応のAU-V35C1とB4マウントのAU-V23HS1が用意され、レコーダー部AU-VREC1とビルトインできる。また、今回新たな試みとしてCodex Digital社との提携により新VARICAM用の非圧縮4K RAW(V-RAW)レコーダーが発表された。
現行HDから4Kまでの制作を新たなVARICAMシリーズでカバーできる体制を整えられたといえるだろう。特に4Kに関しては放送を目的としたUHDからデジタルシネマまで多様化しており、記録フォーマットに対する要求も様々だ。新VARICAMシリーズはAVC-ULTRAはもちろんのことProRes 4444およびProRes 422 HQへの対応だけでなく、Codex Digitalとの提携により非圧縮4K RAW(V-RAW)まで対応することで、こうした要求に答えている。
4Kに関してもう一つの方向性としてアフォーダブルな制作環境がある。同社ではそうした要求に対してデジタル一眼GH4に業務用カメラレコーダー同様の拡張インターフェースユニットAG-YAGHGとの組み合わせで対応する。さらに4Kの撮影領域を拡大するウェアラブルカメラが参考出展された。
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4K対応のカメラ部AU-V35C1とレコーダー部AU-VREC1をビルトインした制作用仕様のVARICAM 35
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ENGズームを装着したAU-V23HS1によるHDカメラ仕様のVARICAM HS
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Codex Digital社との提携を発表。VARICAM 35と非圧縮4K RAWレコーダーAU-VRAW-35によりV-RAW収録が可能となる
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デジタル一眼GH4によるアフォーダブル4K撮影システム
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拡張インターフェースユニットAG-YAGHGとAJAのレコーダー
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4Kはこうした多様化する制作環境とともに、デジタルサイネージを初めとしたディスプレー部分での需要も高く今回同社ではフラットディスプレーの様々な4K対応製品を投入した
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大型4KディスプレーTH-98LQ70/84LQ70
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プロジェクターも4K対応の製品を投入。3チップDLP、クワッドランプ採用により16000lmの明るさを誇る
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すでに始まっているHDに対するソリューションとしてライブスイッチャーAV-HS6000が発売になる
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タフパッドとの組み合わせにより、4G/LTE、Wi-Fiを統合した通信環境を実現したクラウドベースのニュース制作システム
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