2014 KCTAでt-broadが披露したUHD制作機器
韓国内最大級のMSOであるt-broadは、2014年9月から行われる第17回仁川アジア競技大会と連携し、仁川広域市中区にあるエグゼクティブロード仁川制作センター内に17億ウォン規模のUHD(4K)制作システムを構築する。2014年5月半ばには完成する予定だ。
t-broadは泰光グループの系列会社MSOで、ソウル、京畿、仁川、大邱、釜山など主要都市21の圏域でサービスを展開しており、350万人のケーブルテレビ加入者を確保している。
同社は4K商用サービスについて先導的に進めてきており、昨年夏にはケーブル局として初の4K試験放送を開始。さらに10月にはソニーコリアの支援提携により、仁川国体の主要な競技を4Kコンテンツとして製作するなど、4K制作の経験値を積んでいる。
今回構築されたシステムは、スタジオ内での撮影からマスタールーム、編集室での4K対応機材を揃え、ある程度の特殊効果や字幕まで製作することができる実用的な4K制作システムとなっているという。
更に同社は4Kコンテンツ制作部門でも継続的に設備投資を行う計画で、年内に仁川の地域的特色をよく描いた様々なUHDドキュメンタリーを製作する予定。また4月に開局したUHD専用チャンネルのUMAXとも協力して、地域の特色を盛り込んだプログラムと地域のニュースを提供していくとしている。
(山下香欧)