韓国ブランド2社から国内普及型の4KTV(Ultra HD/UHD)が登場した。韓国報道によると先週、サムスン電子は4KTVモデル“HU7000”シリーズで、40インチ、50インチ、55インチの3種類を発売した。価格は40インチが189万ウォン、50インチが249万ウォン、55インチが379万ウォンだ。4KTVが100万ウォン台で出たのは国内で初めて。
LG電子も今年3月末から49インチ、55インチ、65インチ4KTVの予約販売を開始し、競争に火をつけた。普及型の49インチは価格が390万ウォンだが、100万ウォンのキャッシュバックを適用して290万ウォンで販売されている。この49インチ型の破格値で、予約販売の50%を占めるほどの人気を集めているという。
両社の普及型4KTVは、サイズが40インチ対49インチ、価格では189万ウォン対290万ウォンになり、サイズは9インチ差で、価格は101万ウォンの差がある。つまり1インチあたり約10万ウォンの差だ。
この普及型4KTVは、韓国ケーブル事業者の4K放送サービス展開の促進において重要な役割はたす。韓国ケーブル事業者たちは先月10日に本格的な4K放送サービスの開始を発表しており、各ケーブル局はUHD(60fps 10bits)リアルタイム放送とVODサービスを実施していく。現在は、U-Maxの1チャンネルで1日20時間(4時間分を5回再放送)放送しており、サムスンとLG電子のセット・トップ・ボックス内蔵型4KTVをサービス受信機としている。
今後、4KTVがお茶の間に普及すると予想される状況で、サムスン電子は、価格のため購入をためらっていた消費者層を狙って十分な訴求力があると判断している。一方、LG電子は、最も普及した住宅の形態である85m2前後の家に49インチが最も適しているだけでなく、鑑賞性も比較優位という点を強調している。
国内のケーブルTV業界が商用化放送を開始したことにくわえ、今年6月にブラジルで開催される「2014 FIFAワールドカップ」などスポーツ分野のビッグイベントがあるため、4KTVに対する消費者の需要は急増すると見込まれている。
(山下香欧)