Blackmagic Designの発表によると、イー・トンシン監督(英語名デレク・イー)が、Blackmagic Production Camera 4Kを購入し、トンシン監督のプロダクションチームにより、最新作「I Am Somebody」の撮影に使用されるという。
イー・トンシン監督は、香港映画監督協会(Hong Kong Film Directors Guild)の会長であり、「プロテージ/偽りの絆」、「ワンナイト・イン・モンコック」、「新宿インシデント」、「トリプルタップ」などの作品で知られており、その作品の多くは、DaVinci Resolveでカラーグレーディングされている。
トンシン監督の最新作「I Am Somebody」は、中国にある世界最大の映画スタジオ「横店撮視城(Hengdian)」でエキストラとして働く三流の俳優達の姿を描いている。同作の構想を練っている段階から、トンシン監督はコンパクトな4Kシネマカメラを使用したいと考えていた。同作の撮影監督であり、これまでに「アイアン・フィスト」、「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」などの作品を手がけたチャン・チーイン氏は、小型かつ軽量で4K RAW収録が可能なことや、Blackmagicのポストプロダクション・ワークフローを実現できるとし、トンシン監督にBlackmagic Production Camera 4Kを推薦した。
「I Am Somebody」撮影監督のチャン・チーイン氏
チーイン氏:Blackmagic Production Camera 4Kは、今回のプロジェクトにとって十分な解像度とダイナミックレンジに対応しており、驚異的なディテールを得られます。私たちはBlackmagic Production Camera 4Kを使ってグリーンスクリーン映像のキーを抜きましたが、満足いく結果が得られました。つまり、このカメラはCGソースとしても使用できるのです。
Blackmagic Production Camera 4Kのメニュー画面は非常にユーザーフレンドリーです。タッチスクリーンで調整したい設定をすぐに見つけられますし、撮影中の映像や撮影したショットをスクリーンで確認できる点もいいですね。
トンシン監督のプロダクションチームでコーディネーターを務めるダグラス・チャン氏は次のようにコメントしている。
チャン氏:「I Am Somebody」はドキュメンタリータッチの作品なので、トンシン監督は、Blackmagic Production Camera 4Kが非常に役立つと確信していました。小型の隠しカメラで、俳優と関係者のリアルなやり取りやその場の雰囲気などユニークなショットを撮影でき、真実味のある作品になったのです。
チャン氏はまた、Blackmagic Production Camera 4Kはロケハンにも最適だとしており、ロケハンに同カメラを携帯し、豪雪、曇り空、強風や嵐など、その地域の気候を撮影しておけば重い機材を携えて撮影場所に戻らなくて済むとしている。
また、トンシン監督は以前、ダイバー兼水中カメラマンだったこともあり、Blackmagic Production Camera 4Kで水中のシーンも撮影したいと考えていたという。
チーイン氏:トンシン監督は、Blackmagic Production Camera 4Kは小型でも最低限のアクセサリーで映画品質の画が撮れると聞いてすぐに、水中カメラハウジングを扱っている会社、Nauticamのオーナーである友人に、Blackmagic Production Camera 4K用のハウジングを発注しました。
チーイン氏:Blackmagic Production Camera 4Kをこれほど低価格で購入できるということは、より多くの才能あふれる人々が高品質の4Kシネマカメラを使用できるということです。これは映画業界全体のレベルを底上げすることになるのではないでしょうか。