Blackmagic Cinema Camera

Blackmagic Designの発表によると、映画「シャークネード2:ザ・セカンド・ワン」の制作に、Blackmagic Cinema CameraやTeranex 2D Processorを含む多くのBlackmagic Design製品が使用されたという。

「シャークネード2:ザ・セカンド・ワン」は、2013年にロサンゼルスをトルネードが襲い、それによって飛ばされた無数のサメがニューヨーク・シティーに降ってくるというストーリー。

制作はロサンゼルスのThe Asylum、監督にアンソニー・C・フェランテ氏を迎えた「シャークネード2:ザ・セカンド・ワン」は、主にニューヨーク・シティーで撮影され、ロサンゼルスでも2日間撮影された。撮影監督は、前作と同様、ベン・デマリー氏が担当した。今作では、無数のスペシャルエフェクト、グリーンバックのショット、さらにNBCの「The Today Show」など他のソースからのフッテージが使用されている。撮影では、ピックアップショットでBカメとして使用されたBlackmagic Cinema Camera(EFモデル)を含め、数多くのカメラが使用された。

監督のフェランテ氏は次のようにコメントしている。

フェランテ氏:Blackmagicのカメラは簡単に持ち運べるので、とっさに思いついたショットを素早く追加撮影できました。そして、撮影した映像は常に高品質なのも分かっていました。Blackmagicのカメラの映像は実にシャープかつ鮮明です。また、VFXスタッフが複雑なショットで作業を行う際に必要な追加素材を得るのにも役立ちました。

イアン・ジーリング演ずる主役のフィンがシャークネードと戦うグリーンバックのシーンでは、撮影を終えた後、鎖を持った手のアップという重要なショットを撮っていないことに気づきました。照明はすでに落ちていましたが、Blackmagicのカメラを手に取り、自然光で撮影を行いました。もう一度照明を組んで撮影し直す心配もしていませんでしたね。カメラのダイナミックレンジが広いので、必要なものがきちんと撮れると確信していたからです。結果はもちろん、期待通りの映像が撮れました。前に収録したフッテージと合わせて使っても違和感ありませんでしたね。

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Teranex 2D Processor

「シャークネード2:ザ・セカンド・ワン」の制作では、Teranex 2D Processorスタンダードコンバーター、Mini Converterを複数、各種DeckLinkおよびUltraStudio I/Oデバイスなど、他のBlackmagic Design製品も数多く使用されている。Teranex 2D Processorは、トルネードに乗ったサメの恐怖をシティー近辺のニュースステーションが報道し始めるシーンなど、同映画で見られる様々なソースの変換に使用された。

The Asylumのポストプロダクション・スーパーバイザー、マーク・クオッド氏は次のようにコメントしている。

クオッド氏:Teranex 2D Processorは使い方が簡単で、素早く、ストレスなしで変換作業が行えました。最も分かりやすい例が、「The Today Show」のフッテージが使用されている場面です。この映画の最も重要なシーンのひとつですね。「The Today Show」の制作グループが撮影したショットを使用しなければならなかったんですが、それらはすべてHDCAM-SR 59.94で収録されていました。「シャークネード2」は23.98で収録されていたので、「The Today Show」の全フレームをシームレスに変換する必要があったんです。Teranexは、それを素早く変換してくれました。素晴らしい製品ですね。

「シャークネード2:ザ・セカンド・ワン」は、2014年7月30日よりSyFy Networkで上映予定。