ソニーは、1.0型裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor Rを搭載し、XAVC記録に対応した、XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-X70」を2014年9月19日に発売する。希望小売価格は税抜280,000円。2015年上半期には、有償ファームウェアアップデートにより4K記録にも対応する予定。

PXW-X70の撮像素子には1.0型総画素数約2000万画素(有効画素約1420万画素)の裏面照射型CMOSイメージセンサーExmor Rを搭載し、低照度な撮影現場においても低ノイズかつ高画質な撮影が行える。レンズはZEISSバリオ・ゾナーT*を採用。広角29.0mm・光学12倍ズームレンズを搭載し、全画素超解像ズーム機能を用いて24倍、さらに2000万画素の高解像度センサーを活かしたデジタルエクステンダーにより、最大48倍ズームが可能。記録フォーマットとして、XAVC Long GOP 422による50Mbps 4:2:2 10bitサンプリングの高画質収録が行える他、AVCHD、DV記録にも対応。本体のファームウェアアップデートにより、Proxy記録にも対応する予定。出力端子はHDMI端子と3D-SDI端子を搭載している。

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取り外し可能なXLRアダプターハンドグリップ。RECボタンやズームレバーが装備されている

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XLRアダプターハンドグリップを取り外した状態

マイクは内蔵マイクの他、別売りの業務用マイクを使用するための取り外し可能なXLRハンドルユニットが標準付属。入力レベル、アッテネーター(0/10/20dB)、ローカットフィルター等が設定可能で、コンデンサーマイクにファンタム電源供給も行える。

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2つのSDメモリーカードスロットを搭載

記録メディアはSDメモリーカード、またはメモリースティックPro Duoを使用。2つのSDメモリーカードスロットを利用することで、バックアップ記録や長時間記録、リレー録画機能にも対応。ピクチャープロファイル機能も搭載している。

本体内部にはWi-Fiモジュールを内蔵しており、NFCに対応。ワンタッチでスマートフォンやタブレットとワイヤレスLAN接続し、モバイルアプリケーションContent Browser Mobileで、「撮影前のアングル確認」「録画中のモニタリング」「カメラのリモコン操作(録画スタート・ストップ/タッチフォーカス/ズームアイリス調整など)」が行える。将来的にはファームウェアアップデートにより、ストリーミングやファイル転送にも対応する予定。