株式会社テレビ朝日は、名古屋テレビ放送株式会社(メ~テレ)及び朝日放送株式会社(ABC)と共同で、次世代放送への取り組みの一環とし、2014年8月10日に4K映像の長距離伝送実験を実施することを発表した。
この実験は、映像圧縮方式にHEVCを利用して、現在の地上波放送で使用しているマイクロ波のFPU、系列局間常設回線などで高精細な4K映像を伝送する。現行と同様の中継伝送体制で4K映像を伝送する試みは、放送局として初の試みだという。
実験当日はJリーグの試合を伝送予定で、試合の中継収録は名古屋テレビ放送、モニター環境提供は朝日放送が担当する。実験の概要・詳細は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
<実施概要>
- 伝送映像 サッカーJリーグDivision 2公式戦FC岐阜VS愛媛FC
※伝送映像は実験のみに使用し、放送しません- 実施日時 8月10日(日)19時(試合キックオフ時間)から試合終了まで
- 実施場所 中継収録:長良川競技場(岐阜市長良福光大野2675-28)
伝送先:朝日放送株式会社ABCホール(大阪市福島区福島1-1-30)<実施詳細>
(1)撮影収録(名古屋テレビ放送担当)
- 4K対応中継車を使用し、カメラ4台体制で試合映像を収録
(2)伝送(テレビ朝日担当)
- 長良川競技場⇒ABCホール間の4K回線を構築
- 名古屋テレビ放送までFPUで伝送後、系列のネット回線を利用して、ABCホールまで伝送。
- 合わせて競技場とABCホールに臨時のNTTフレッツ光回線を敷線し、その回線を利用してIP伝送の実験を行う。
(3)モニター環境提供(朝日放送担当)
- ABCホール内にモニタースペースを提供。
- 実験同日にABCホールにて4Kモニターを使用し、関係者でモニタリングを実施。