Blackmagic Designは、デュアルリンク12G-SDIに対応するキャプチャー・再生カード「DeckLink 4K Extreme 12G」を2014年10月より発売する。価格はUS$1,495(国内:税抜き160,800円)。
DeckLink 4K Extreme 12Gは、フルフレームのDCI 4K入出力に対応するデジタルシネマ・キャプチャーカード。マルチレート12G-SDIコネクターは、SD、HD、Ultra HD、最大4096×2160解像度60fpsのDCI 4Kまで対応。新しいメザニンカード・デザインで、2枚目のドーターカードにHDMI入出力が搭載されている。2つのソケットに光ファイバーモジュールを追加して、デュアルリンク光ファイバーSDI入出力も可能。SMPTE準拠の光ファイバーモジュールは、12G-SDIの速度に対応しており、通常のBNC同軸ケーブルの代わりに光ファイバーを使用して機器を接続できるため、長距離をケーブルで繋げるだけでなく、高速12Gb/sの転送速度が実現可能だという。
オンセットでカメラからのダイレクトキャプチャー、マルチノードを使ったライブビデオのグレーディング、そしてオンセットモニターへの送信がすべてリアルタイムで行うことが可能。また、新機能には、フルフレームのゲンロック・タイミング、全ビットレートでのクローズド・キャプション、自動入力検出サポート、改善されたCRC入力チェック、低レイテンシー、Direct GPUサポートなどが含まれるだけでなく、ピクセルをカードのバッファー領域に直接格納できる機能、カスタムドライバーを書き込む機能もサポートしている。
2系統の12G-SDI入力、2系統の12G-SDI出力、リファレンス入力、RS422デッキコントロールポートを搭載し、様々なSD、HD、Ultra HD、DCI 4Kフォーマットをキャプチャー・再生可能だ。また、HDMI入出力、AES/EBUバランスXLR、アンバランスRCA入出力、同梱のブレイクアウトケーブルを使用したアナログビデオ入出力にも対応している。主な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 12G-SDI(入力・出力2系統ずつ)。SD、最大1080p60までのHD、Ultra HD、4096 x 2160解像度60fpsのDCI 4Kをサポート
- HDMI 4K入出力で、SD、1080p60までのHDフォーマットをサポート
- コンポーネントアナログ入出力で、SD、1080p60までのHDフォーマット、Sビデオ、 コンポジットをサポート
- 4チャンネルのバランスアナログオーディオ入出力(ジャック端子)
- 2チャンネルのAES/EBUバランスオーディオ入出力(ジャック端子)
- ゲンロック/3値シンク入力
- Sony™準拠RS-422デッキコントロール
- 光ファイバーのデュアルソケット。光ファイバーモジュールを追加し、最高12 Gb/sの転送速度を実現
- 非圧縮8/10/12-bit、圧縮ビデオキャプチャー・再生
- 旧モデルのMacPro、Windows、Linuxコンピューターに接続
- DaVinci Resolve、Final Cut Pro™、Adobe Premiere Pro™、Photoshop™、After Effects™などをサポート
- Windows、Mac、Linuxに対応した無償のデベロッパーSDKを同梱
- Windows、Mac、Linuxに対応した無償のMedia Expressキャプチャー・再生ソフトウェアを同梱
Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
ペティ氏:新しいDeckLink 4K Extreme 12Gの開発では、ハイエンドの映画をDaVinci Resolveで扱う際に必要なすべての機能を搭載したカードを作ることを目標にしました。エンジニアたちには「費用は気にせず、可能な限り優れたカードを作ろう!」と伝えたんです。その結果、必要な機能をすべて兼ね備えた、新しいDeckLink 4K Extreme 12Gが完成したんです。同時に、同じカードで10年以上前のアナログ機器とも互換性があるんです。さらにUS$1,495と、驚くほど低価格です!