Blackmagic Designは、4K(Ultra HD)に対応したマルチビュー「Blackmagic MultiView 16」を2014年11月より発売する。価格はUS$1,495(国内:税抜き160,800円)。

Blackmagic MultiView 16は、ループスルーに対応した16系統のマルチレート6G-SDI入力を搭載。すべての入力系統は自動フレーム同期機能に対応し、入力ソースのフォーマットに関わらず、各ビューを独立したビデオモニターとして使用、最大16系統までの異なるビデオフォーマットを同時に扱うことが可能だ。また、2×2面のレイアウトで使用する場合は4系統のフルHD解像度(1920×1080)、4×4面のレイアウトで使用する場合は16系統のハーフHD解像度(960×540)を出力できる。

アルミ削り出しのフロントパネルには、ソースを選択できる専用のボタンを搭載。ボタンを押すだけでビデオを任意のビューにルーティングでき、ビデオルーターの操作と同様に、スピンノブ・コントロールを使用してビデオをルーティングすることも可能。また、MultiView 16は同梱のMac/Windows用ソフトウェアを使用して、ネットワークを介してリモートコントロールや、Videohubハードウェアコントロールパネルを用いたコントロールすることも可能。SDKを使用してカスタマイズすることも可能だ。主な機能は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • Ultra HDテレビを使って2倍のシャープネスを実現できる世界初のマルチビュー。
  • SDI/HDMIインターフェース経由で、最大16系統のSDIソースを1台のHD/Ultra HDモ ニターに表示。
  • 16系統のマルチレート6G-SDI入力を搭載。各入力はループスルーに対応しており、SD、HD、Ultra HD機器を接続可能。
  • 自動フレーム同期機能に対応しており、SD、HD、Ultra HDフォーマットの同時表示 が可能。
  • 2×2、3×3、4×4面のグリッド・レイアウトから選択。
  • 出力解像度サポート:1920×1080、3940×2160
  • 使い勝手のよいフロントパネルコントロールは、専用のボタン、LCDスクリーン、スピンノブ・コントロールを搭載。
  • 堅牢かつエレガントなアルミ削り出しのボディ。1Uラックマウントのポータブルサイズに、24時間対応の信頼性を誇るプロ仕様の接続を搭載。
  • 90-240Vの内蔵AC電源で、世界各国で使用可能。
  • 同梱のMac/Windows用ソフトウェアを使用し、イーサネットを介したリモートコントロールが可能。
  • Videohubハードウェアコントロールパネルを使用し、イーサネット経由でリモートコントロールが可能。
  • SDKを使いソリューションをカスタマイズ可能。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:MultiView 16は、16台の独立した放送用モニターを1台のディスプレイにまとめたような製品です。

Ultra HDをまだ導入していないスタジオにもメリットはあります。Ultra HDモニターをMultiView 16に接続すれば、1080 HDの2倍の解像度でクリアなイメージを得られるのです。これは、カメラからのフィードをモニタリングしてフォーカスをチェックする際に非常に重要です。1面のスクリーンに最大16系統の複数フォーマット混在のソースを同時に表示し、驚異的な画質でディテールを確認できることに驚かれることでしょう!