Blackmagic Designは、4K Ultra HD放送用モニター「SmartView 4K」を2014年12月に発売する。価格はUS$1,995(国内:税抜214,800円)。

SmartView 4Kは、3840×2160の4K(Ultra HD)解像度に対応した放送用モニター。広視野角のLCDスクリーン、3D LUT、調整可能オンスクリーンマーカー、H/Vディレイ、ブルーオンリーなど、放送用機能を多く搭載。マルチレート対応の12G-SDIを搭載しており、SD、HD、最大2160p60のUltra HDを自動的に切り替えることが可能。SD、720 HD、1080 HDのSDIソースのモニタリングでは、内蔵のTeranexプロセッサーが特許を有するPixelMotionアルゴリズムを使用して自動的にデインターレースを行い、Ultra HDにアップスケーリングする。

6Uラックマウントサイズのアルミ削り出しデザインとなっており、コントロールパネルでは、内蔵3D LUT、H/Vディレイ、色相/画像ノイズを確認できるブルーオンリー、カスタマイズ可能なフレームマーカーなどの機能が使用可能。SMPTE準拠の光ファイバーSDIソケットを搭載しているため、オプションの光ファイバーSDIモジュールを追加することで、光ファイバーをコンバーターなしで直接モニターに接続可能。

また、フロントパネルでのコントロールだけでなく、同梱のMac/Windows対応ソフトウェアを使用することで、リアパネルのループ出力対応イーサネット経由でリモートコントロールも可能。さらにVESAマウントもサポートしており、多関節アーム、壁、機材ラックにも搭載できる。DC電源入力にも対応し、モニターの背面にVマウントバッテリーを装着し屋外での長時間使用も可能だ。主な機能は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • 大型で明るい15.6インチのUltra HDネイティブ解像度LCDラックマウントモニター
  • マルチレート対応デュアル12G-SDIインターフェース。SD、HD、最大2160p60のUltra HDを自動切替
  • 内蔵TeranexプロセッサーがSD/HDビデオを自動的にデインターレース、最大Ultra HD解像度までスケーリングし、低解像度ビデオ入力の画質を向上
  • 3D LUT、調整可能オンスクリーンマーカー、H/Vディレイ、ブルーオンリーなど最先端の放送用機能
  • 光ファイバーSDIモジュールソケット。ユーザーはSMPTE準拠の光ファイバーモジュールを追加可能
  • フロントパネルからのコントロール、および同梱のMac/Windows対応ソフトウェアコントロールパネルを使用したイーサネット経由のコントロールに対応。1つの場所からリモートコントロールおよび設定等の調整が可能
  • ACおよび12V DC電源入力の両方に対応。一般の電源またはバッテリーでの使用が可能
  • ラックマウントおよびVESAマウントポイントに対応。ラックまたはラック以外の場所へのインストールが可能

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:SmartView 4Kは、私たちがこれまでに開発した中で最も万能なプロ仕様の高解像度モニターです。将来を保証する12G-SDIベースのデザインで、ユーザーは現在のSD/HDソースとの互換性を保ち、非常に高品質なデリバリーを継続しながら、Ultra HDワークフローへの環境を整えられます。また、オンセットでの使用だけでなく、最大規模の放送スタジオでの使用にも十分に柔軟に対応可能な、非常に優れた製品です!