マーケティング担当副社長フィル・シラー氏によるiMac with Retina Displayの説明
米AppleのクックCEOは発表ステージにて「信じられないと思いますが」と話を切り出し、「It’s killer.(とにかく、これは悩殺モノですよ)」と新iMacを発表した。
米Appleは現地時間16日に恒例の新製品発表会を開催。5120×2880p(5K)Retinaディスプレイを搭載した「iMac with Retina Display」を発表し、同時に27型の発売を開始した。iMac with Retina Displayは、21.5型と27型の2サイズモデル。日本国内でも27型を本日から発売開始しており、価格は25万8000円(税別)より。27型といえば、9月にデルから史上初として同じサイズ・解像度を有するPCモニター「Ultrasharp 27 Ultra HD 5K」が発表されている。
5K Retinaディスプレイの画素密度は1470万ピクセルと4Kディスプレイよりも67%以上ピクセル数が多い。しかも超薄型のデザインで最薄部は現行モデルと同様に5mm。これを実現させるために40Gbpsもの有効帯域幅を持つ新しいタイミングコントローラーを搭載している。
CPUには Core i5(4コア、3.5GHz、Turbo Boost時3.9GHz)を採用し、オプションでCore i7(4コア、4GHz、Turbo Boost時4.4GHz)も用意。RAMは8GB(最大32GB)、ストレージは1TB Fusion Drive。GPUはAMD Radeon R9 M290X(2GB)、オプションでRadeon R9 M295X(4GB)も揃う。
802.11ac Wi-Fi、Bluetooth 4.0、FaceTime HDカメラが搭載。外部インターフェイスには、SDXCカードスロットやUSB3×4(USB 2にも対応)、Thunderbolt 2×2など。サイズは51.6cm(H)×65.0cm(W)、重さは9.54kg。
Appleは、Retinaディスプレイでない現行の21.5/27型iMacディスプレイも引き続き販売していく。クックCEOは、第二四半期のMacコンピューター事業の成績について440万ドルと18%向上したことを話した。Macコンピューター事業が企業全体の成績を伸ばし、特にPC市場が弱い地域で売り上げを伸ばしているとのこと。IDCによるとグローバルPC売上において、Appleの第三四半期の成績はトップ5に入ると見込んでいる。
発表会当日には、指紋認識センサー搭載の新iPad mini 3と超薄iPad Air 2がお披露目となった。しかし前日にi books storeが誤ってユーザーガイドをリークしてしまい、この事件が米報道のあちこちで大きく取り上げられた。
(山下香欧)