「EF24-105mm F4L IS USM」装着時
キヤノンは、同社のHDビデオカメラ「EOS C100」の後継機種として「EOS C100 Mark II」を2014年12月下旬より発売する。また、EOS C100 Mark IIとEFレンズ「EF24-105mm F4L IS USM」がセットになったレンズキットも2015年2月上旬に発売予定。ともに希望小売価格はオープンで、市場想定価格はボディのみが税抜55万円前後、レンズキットが税抜62万円前後。
EOS C100 Mark IIは、CINEMA EOS SYSTEMのカメラとして初めて、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 4」を搭載。偽色やモアレ、ジャギーの発生を抑え、高感度撮影時にもノイズを低減した動画撮影が可能。EOS C100と同様にCanon LogとワイドDRガンマを採用し、なめらかな階調と白とび・黒つぶれを抑えた撮影を実現しているという。感度拡張時には最高ISO102400までの高感度撮影が可能。
デュアルピクセルCMOS AF技術の採用により、EFレンズを用いて画面中央部の被写体に自動でピントを合わせ続けるコンティニュアスAFが可能。また、STMレンズ使用の際には、顔検出AFが可能だ。また、AVCHD/MP4での同時記録や、59.94p/50.00pの動画記録、最大40%のスロー撮影が可能になった。
HDMIコネクターにロック機能を搭載し、ロック機能付きケーブルとの組み合わせで、本体とHDMIケーブルの接触不良やぐらつきを防止する。また、HDMIから外部モニターに映像を表示する際にCanon Log LUTを適用すると、映像をRec.709ガンマやワイドDRガンマに変換可能だ。また、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を使用してWebブラウザーからカメラの遠隔操作が可能な「Browser Remote」や、カメラ本体から、設定したFTPサーバーへ直接映像ファイルを転送できる「FTPファイル転送」などのネットワーク機能も利用可能になった。
EOS C100 Mark IIのビューファインダーには、「EOS C300/EOS C300 PL」でも使用されている大型のアイカップを装着可能で、屋外での撮影時にも光がビューファインダーへ入り込むのを低減する。ハンドルユニットを外すと上方へ最大68度のチルト操作が可能なので、ローアングルでの撮影時もビューファインダーを用いて映像を確認できる。さらに、0.45型パネルの採用によりEOS C300同等の広い視野角で、従来機種に比べて視認性が向上しているという。本体側には、上方へ最大180度、下方へ最大90度、左右方向に約270度の範囲で開閉可能な35型バリアングル有機ELモニターを搭載している。
ハンドルユニットには、内蔵ステレオマイクとXLRオーディオ入力端子2系統を搭載し、非圧縮リニアPCM/Dolby Digital(AVCHDの場合。MP4時はMPEG-4 AAC-LC)の各2ch音声記録に対応。カメラ本体にはモノラルマイクを搭載。また、同社の業務用ビデオカメラ専用のリモートコントローラー「RC-V100」にも標準対応し、カメラの遠隔操作が可能。その他にも、SDカードスロットカバーが透明になり、カバーを開閉することなく、記録メディアの装填状況の確認が行えるなど、従来モデルから随所に改良が加えられている。
また同社は、デジタルシネマカメラ「EOS C300」にデュアルピクセルCMOS AFが標準搭載されたモデルも2014年10月下旬に発売する予定だ。希望小売価格はオープンで、市場想定価格は税抜125万円前後。