ソニーは、4K(4096×2160ピクセル)有機ELパネルを搭載した30型のマスターモニター「BVM-X300」を2015年2月に発売する。希望小売価格は税抜3,880,000円。
BVM-X300は、同社独自の4K有機ELパネルを搭載したマスターモニター。有機ELパネルの上面から光を取り出すスーパートップエミッション構造により、高輝度な画像を表示。スーパートップエミッションのマイクロキャビティ構造とカラーフィルターによる色抽出技術により、色純度が向上。デジタルシネマ要求仕様の色域(DCI-P3)を包含し、ITU-R BT.2020の色域も対応。同社のS-Gamut3、S-Gamut3.Cineの色域にも対応する。
インターフェースは、3G/HD-SDI×4入力を搭載し、これまでのSquare Division信号に加え、2 Sample Interleave信号に対応。3G/HD-SDI×4本で3840×2160/24、25、30、50、60pまでと、4096×2160/24、25、30、50、60pの信号まで表示可能。4K/QFHD表示の他、2K/HD信号入力時にピクセルコピー型の拡大を行うことで信号再現を実現している。
本体前面には、7つの機能の割り当てができるファンクションボタン、ダイレクトに色調整が可能なマニュアル調整ボタン・つまみ、LED自照式ボタン(オン/オフ、輝度選択)などの機能を搭載。また、2.2、2.4、2.6、CRT、S-LOG3の各設定により、放送規格、デジタルシネマのガンマ等をサポート。CRTガンマでは、同社CRTモニターのBVM-Dシリーズ、BVM-Aシリーズに近い表示を実現しているという。その他にも、インターレース表示、フリッカーフリーモード、内蔵信号、ユーザープリセット機能、パスワードロック機能などを搭載している。
なお、BVM-X300は11月19日(水)から21日(金)の期間中に千葉・幕張メッセで開催されている国際放送機器展「Inter BEE 2014」の同社ブースにて展示中だ(ホール3/No.3117)。