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ソニーブース360°動画
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映像機材のリーディングカンパニーの展示
ソニーは、「Beyond Definition ともに創る。ともに進む。」をテーマに、各種4K制作機器や4K時代を見据えたXAVC商品群、更には現行HD放送に対応したファイルベースシステムなどを出展した。ブースは写真の通り人波でごった返しており、放送機器を初めとした映像機材のリーディングカンパニーとして不動の地位を象徴しているといえよう。出展製品から見て取れる今年のソニーの製品ラインナップの傾向は、現行HDに対応した製品ラインナップの拡充と、HDから4Kへシームレスに移行するためのXAVCフォーマットを採用した収録機材といえるだろう。
また、4K対応の有機ELマスターモニターといった製品も注目製品だ。CRTの時代はシバソクや3Qといったメーカーが放送用のマスターモニターとして定番だったが、フラットディスプレーが当たり前となった近年では、パネルから自社開発している同社がその地位を奪ったといえる。特に4Kでは暗部の描写や色域など一般の液晶では表現しきれないところがあり、有機ELはマスターモニターとして適した性能を有していることから、今回新製品として出展されたBVM-X300は4K制作を行う上で定番となりそうな製品だ。
なお、ブースではネットワークメディアインターフェースにより、遠隔地からのリアルタイム4K映像中継やファイルベースソリューションとして報道支援システムIBOや収録編集システムSnnaps、ワイヤレスアダプターを使ったプロキシ転送、CM一本化システムなどが披露された
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XDCAMメモリーカムコーダーPXW-FS7。総画素数約1160万画素のスーパー35mm単板CMOSセンサーを搭載し、4KおよびHDに対応可能なほか、ISO感度2000、トータルラチチュード14stopを実現している。レンズマウントはEマウントで、同社のデジタル一眼αシリーズのレンズが装着できる。最大180fpsハイフレームレート撮影やオプションによりTC IN/OUTやGENLOCK、ProRes4:2:2での収録、4K RAW収録にも対応可能。本体での記録はXAVC-Long(QFHD/HD)、MPEG HD422(HD)となっている
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2/3型プログレッシブCCDを搭載したショルダータイプのXDCAM HD422カムコーダーPDW-850。3板式光学系を採用しており、収差補正対応レンズ使用時に倍率色収差を低減する機能やスロー&クイックモーション機能、最大30秒前の映像までさかのぼって記録することができるピクチャーキャッシュ機能、約30秒以内にディスクを交換すれば連続記録が可能なディスクエクスチェンジキャッシュ機能、動画撮影時にGPSによる測位情報を記録できる機能などを搭載している
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XDCAMメモリーカムコーダーPXW-X500。プロキシ記録用のSDカードスロットとワイヤレスLAN機能を搭載。プロキシファイル記録や記録したファイルの転送、モバイル端末でのビューイングやコントロールが可能。記録はXAVC HDのほか、MPEG HD422やMPEG-4 SStPフォーマットに対応。オプションでApple ProResやAvid DNxHDフォーマットでの記録も可能
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CineAlta 4KカメラPMW-F55/F5用EFPスタイルビルドアップキットCBK-55BK。ワンマンオペレーション運用を可能とするオプションキットで、従来のショルダーカムコーダー同様の操作が可能
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オプションボードCBK-55PDによりPMW-F55/F5でApple ProResやAvid DNxHD記録も可能となる
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4K有機ELマスターモニターBVM-X300。4096×2160のSuper Top Emission有機ELパネルを搭載。忠実な黒の再現性や100万:1以上の高いコントラスト、動画ブレや残像が少ない優れた応答性を特長としているほか、デジタルシネマの色域(DCI-P3)と放送映像制作規格(ITU-R BT.2020)の色域にも対応可能。さらにF65、PMW-F55、PMW-F5、PXW-FS7に搭載されているS-Gamut3、S-Gamut3.Cineの色域にも対応できるようになっている
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4KメモリープレーヤーPMW-PZ1。4K60pのXAVCを再生できるコンパクトなメモリープレーヤー。SDIやHDMI対応のモニターやプロジェクターに接続可能。手軽に4K映像の再生ができる。2015年春発売予定
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3層、4層プロフェッショナルディスクに対応したスタジオレコーダーXDCAM HD422レコーダーPDW-HD1550。別売のSxSメモリーカードリーダーライターSBAC-US20を接続することでUSB経由でSxSに収録された映像をプロフェッショナルディスクにコピーすることが可能なほか、VTRライクなジョグ/シャトルダイアルの装備やRS-422 9pin対応により、リニア編集のプレーヤーやノンリニア編集機からのSDIインジェストが可能
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