計測用や制作用のハイスピードカメラの輸入・販売・レンタルなどを行う同社は、今回4KハイスピードカメラPhantomFlex4Kを出展。ブースでデモンストレーションを行ったほか、同社が代理店を務めるZACUTO社の有機ELビューファインダーなどを出展した。
PhantomのハイスピードカメラはすでにHD解像度の製品が幾つかラインナップされており、撮影コマ数や記録フォーマットなど用途に応じた選択ができるようになっている。今回4K解像度で1000fps、フルHDで2000fpsの収録が可能なPhantomFlex4Kが、新たにラインナップに加わった。PhantomFlex4Kのセンサーは、新開発のSuper35サイズのCMOSセンサーで、12Stopのダイナミックレンジを有しており、感度はISO250~2000まで設定可能。撮影コマ数は4K時最大1000fpsとなっており、最小15fpsまで設定可能なため24fps、30fps、60fpsといったノーマル撮影にも対応可能。
収録画像の保存は専用フラッシュメモリーパックCineMagⅣで行うようになっており、現在1TB、2TBの2種類が用意されている。なお、直接このメモリーパックに収録することもできるが、4K125fpsまでで、2TBのパックで約26分の収録が可能。記録フォーマットはCine Rawとなっており(圧縮フォーマットもサポートしている)、多くの編集ソフトでインジェスト可能になっている。専用パックなので、PC等に取り込むためのリーダーが別途用意されており、10GBイーサネットインターフェースにより超高速転送を実現している。
4KハイスピードカメラPhantomFlex4K。レンズマウントは標準ではPLとなっているが、オプションでキヤノンEFマウントやニコンFマウントにも対応可能
カメラボディ側面に搭載された液晶操作パネルによりカメラのフルコントロールが可能なほか、Bluetoothでの遠隔無線操作やイーサネット経由でPCからの操作にも対応している
ブース内でデモしていたPhantomFlex4Kの実演
有機ELビューファインダーGratical HD。HDMI、HD-SDI入力に対応し、あらゆるカメラでの使用が可能なZACUTO社の有機ELビューファインダー