BELDENがMiranda Technologiesを傘下にいれ、NABshow直前にはGrass ValleyもBELDEN傘下になった。その昔カノープスがGrass Valleyグループに買収されたときも驚きだったが、ビデオ業界の再編の歴史は古くから沢山の事例がある。というわけで、ブースのカラーもグリーン基調からMirandaのパープルに変わり、出展製品もMirandaの製品が加わっている。
新製品としては、NABで出展されていた小型の箱型筐体の4KのカメラがENGスタイルになり、制作用のカメラとして使える状態で展示されていた。また、グローバルシャッター方式のCMOSセンサーを搭載したハイスピードカメラも出展され、同社としては久しぶりにカメラの新モデルが登場したことになる。
そのほか昨年参考出品となっていた4K8K対応の編集システムやMirandaのルーターやマルチビューワなどが出展されていた。全体としてはGrass ValleyとMiranda由来の製品が半々といったところか。BELDEN傘下になって1年に満たないので、個々の製品レベルでは融合がなされていない状態で、傘下の2社が一緒のブースで出展しているような感じだった。
BELDENはケーブルを生業としているメーカーで国内では以前からトモカ電気が代理店をしており、ケーブル関係は別ブース(トモカ電気)での出展となっている。なんとなくまだ社内的に落ち着いていないような印象を受けた。
4KカメラLDX UHD。7.4型有機ELカラービューファインダーEyeCatcher744とラージレンズアダプターLDX4475を組み合わせスタジオカメラ仕様にして出展。カメラはB4マウント3CMOSでHDカメラと同等の感度や被写界深度を実現。HDと同じ運用性と使い勝手を目指している
ハイスピードカメラLDX XtremeSpeed。グローバルシャッター方式のCMOSセンサーを搭載し、6倍速の高速度撮影を可能にした。K2 Dynoリプレイシステムとの組み合わせにより、より完全なインスタントリプレイソリューションを実現
K2 DynoSコントローラー。ハイスピードカメラLDX XtremeSpeed と組み合わせて出展されていた
4K対応ノンリニア編集システムHDWS 4Kと8K対応ノンリニア編集システムHDWS 8K。HDWS 8Kは参考出品。20core(40スレッド)Xeonプロセッサー、64GBメモリーを搭載したターンキーシステムでEDIUS Elite7が編集ソフトとして採用されている
GV STRATUS Playout。MicrosoftAzureをプラットホームにしたクラウドベースのプレイアウトソリューション。Webブラウザでクリップ、グラフィックからインジェスト、チャンネルのスケジュール編集、送出、モニタリングまでをトータルコントロール可能