池上通信機(Ikegami)のHDTV放送用カメラは、2014アジア競技大会で約200台が中継用放送カメラシステムとして活躍した。現場で信頼と扱いやすさでは今も変わらず、世界的に定評のあるカメラブランドだ。

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そのIkegamiが初めて、手ごろな価格の放送用HDTVカメラを発売する。HDTVドッカブルカメラUnicamHDシリーズ「HC-HD300」は、その価格レンジによりCATV市場や文教市場へもアピールする。

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HC-HD300は、UnicamHD HDKのトップエンドな仕様を踏襲しており、250万画素1/3型3CMOSセンサーを採用、感度はF10(1080/59.94i)2000lxで、SN比は58dBと、高SN比、高感度の放送品質を実現。ゲインコントロールは-6から+18dBまでで、電子シャッター速度は1/100から1/2000秒。レンズマウントは1/3型 バヨネットで、フジノン17倍ズームポータブルレンズ(広角ズーム:4.5~77mm)XT17sx4.5BRMやキヤノン20倍ズームレンズ(5.0~100mm)KT20X5B KRSDなどが利用できる。

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HC-HD300は、1オペによるフレームワークとフォーカス合わせを補佐する「フォーカスアシスト機能」や、色相を変えることなく高輝度部分の色を残す「デジタルKNEE(ダイナミックコンプレッション)」技術、そしてレンズ色収差補正機能といった、UnicamHDの特徴を継承している。

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ドッカブルのモジュールには、カメラアダプタ、ファイバーアダプタ、デジタルトライアックスアダプタが揃い、新たに開発した専用ファイバーアダプタ(FA-300)とベースステーション(BSF-300)と組み合わせることで、スタジオから中継など様々な収録シーンで活用できる。

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簡単な操作のための人間工学に基づいたデザイン。どんなニーズにも応えられるインターフェイスを装備

重量は、FA-300を積んだカメラで4.5kg。サイズはW138.5×H270×D337mm(FA-300含む)。価格はオープン。出荷は12月を予定している。

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使う環境によって様々なオプションとインテグレーションする

(山下香欧)