ヒビノはヒビノプロオーディオセールス Div.や、ヒビノクロマテック Div.などの関連部門およびグループ各社で共同出展しており、マイクやミキサー、アンプ、スピーカーといったオーディオ製品から照明機材、ディスプレーといったコンサートや各種イベントで必要な機材まで出展製品の幅が広い。国内代理店になった海外メーカーの数も多く、1社1機種を出展しただけでも広いブースが埋まってしまうほどだ。
今回ヒビノが出品した主な新製品は、DPAの超小型マイクロホンやJBLのコラム型パワードスピーカー、照明用小型コンソールAVOLITES QUARTZ、AYRTONのLED照明NANDOBEAM S3/S6、Soundcraftのミキサーなどだが、同社のヒビノクロマテック Div.が扱うLEDディスプレーシステムの新製品Chroma Visionによる大型ディスプレーをブース前面に掲げていたのが最も大きく目立つ存在だった。
Chroma Visionは以前から同社が扱っている製品で、すでにいくつかのラインナップがあるが、今回新製品として出品したのはLEDのドットピッチを1.69mmのファインピッチにし、4K対応のプロセッサーと組み合わせることで、3840×2160の4K表示を可能としたものである。
LEDディスプレーシステムChroma Vision HCV16。画面寸法6.5×3.65mの293インチと、かなり巨大なディスプレーをブース正面に出展。表示は3840×2160/60p/RGB444で、非常に鮮明かつ綺麗な画像が印象的だった
DPA小型マイクSCシリーズ。d:screetミニチュアマイクロホン4071のケーブル部を改良して優れた耐久性を獲得したSC4071が新製品として登場。装着が容易なネックレスマイクロホンなどもあり、舞台用や仕込みマイクとしていくつかのキットが用意されている。色はホワイト、ブラック、ベージュの3色
DPAヘッドセット。カナル型イヤホンとマイクが一体となったヘッドセットで、装着しているのを忘れるほど。映像的にも目立たないので色々使い道がありそうだ
コラム型パワードスピーカーJBL Intellivox。ドライバーごとにDSPを搭載し、その1つ1つを独自アルゴリズムで制御することで、正確に垂直方向の指向角を制御してクリアなアナウンスを実現している
JBL Intellivox設定画面。スピーカーごとの音量や垂直方向の指向角を制御することで、設置場所の音響反射などを避けてクリアな音声を届けることができる
JBL Intellivoxのコラム型パワードスピーカーには1mほどの物から5mほどのものまで、設置場所に応じたサイズが用意されている。写真はブース内に設置されたスピーカーだが、言われるまで気がつかないほど目立たなかった
照明用小型コンソールAVOLITES QUARTZ照明コンソール。ラインナップ中最も小型軽量となっており、小ステージ、ライブハウス、イベントなどに最適。16DMX、8912ch、MIDIコントロール、マルチバンドSound-to-Lightなどの機能を持つ
DiGiCo CDシリーズ用リモートコントロールアプリケーションSD APP。フェーダーコントロールやEQの設定、バスルーティング、マトリックスなどがiPadからコントロールできる