ソニーはFIFA(国際サッカー連盟)のスポンサーシップを今年一杯で降板するが、4K啓蒙に関しては引き続き活動を行っていく。
ソニーは昨年、ウィンブルドン開催中に英国出身アン・ケアザボン選手を起用して実施した、4K TVプロモーション用のマイクロ広告戦略を、今回は英国アーセナルのストライカー、オリヴィエ・ジルー選手を起用して行った。
先月に行われたマンチェスター・ユナイテッド対アーセナルの試合で、ジルー選手の靴裏につけられた“4K”と”Sony 4K Ultra TV”の小さな文字。またフィールドの芝生にも描かれた。勿論、ジルー選手がフィールドに出た試合は4Kで放送はされていないが、これらはソニーの超高精細なテレビでしか見つけられない、というメッセージなのだ。
ソニーヨーロッパは、ウィンブルドン時のマイクロ広告に大反響があったとして、今回はスポーツ一大イベントであったサッカーをキーに、キャンペーンを行ったという。
ソニーは2007年から8年間の契約期間で、FIFAとグローバルなパートナーシッププログラムの契約を締結した。契約総額は約330億円。今夏にブラジルで開かれたFIFAワールドカップではFIFAとタイアップし、メイン試合を4Kで収録している。しかし、同社はこれまで行ってきたスポンサー契約が巨額の費用がかかることを理由に、来年以降は更新しないと発表している。ちなみに昨年FIFAが得たスポンサーからの協賛金は約400億円。
(山下香欧)