電通および民放キー局5社が共同で展開してきたVODサービス「もっとTV」が2015年3月に終了する。6社は12月22日に、本サービスへの新規登録を終了し、2015年3月15日にはすべてのサービスを終了すると発表した。
もっとTVは、“スマートテレビ時代を見据えた存在”として、2012年4月にサービスを開始。現在、NHKオンデマンドも加わり、提携キー局のVODコンテンツを対応テレビやAndroid端末から視聴できるようになっている。月額900円(税別)で民放5社のVODが見放題というサービスも展開。しかし肝心のサービス対応テレビが広がっておらず、視聴者側の環境は整いきれないままとなっていた。
サービスは2015年1月31日の20時59分にすべてのコンテンツの新規販売を停止、そして3月15日23時59分に視聴サービス提供を終える。
各民放が独自に展開しているVODサービスのほか、似たようなサービスとして2007年に始まった「アクトビラ」が存在する。そしてインターネットTVの「テレビドガッチ」、「GYAO!」、「楽天SHOWTIME」、「Hulu」、「U-NEXT」、そして「Amazonインスタント・ビデオ」など、国内テレビ番組コンテンツをマルチデバイスで視聴できるサービスが混在するようになってきた。皮肉にも、テレビドガッチでプロモーションキャラクターとなっている「豆しば」が、もっとTVのCMにて支援したこともあった(O.A.2014年2月~3月)。
(山下香欧)