テレビ朝日と米Vobileは26日、テレビ番組の映像とスマートフォンやタブレットで再生する映像のタイミングを同期させる技術「msync-CAM(エムシンク カム)」を共同で開発したことを発表した。

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本技術は、テレビ朝日が保有する技術を元に、Vobileの音声解析技術を活用して共同開発されたもの。テレビ放送で使っているマルチカメラのソースを使い、好みのアングルをスマートフォン側に再生できる。たとえばスポーツ番組においてマルチカメラによる臨場感あふれる競技シーンを視聴者のモバイルデバイス側に提供でき、また音楽番組では、グループアーティストのメンバーそれぞれをカメラで追った映像を提供できるようになる。

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放送エリアや伝送経路の違いによる遅延はVobile独自音声認識技術により解消し、モバイルデバイス側にもテレビ放送の映像と同期したマルチカメラの映像を再生できるという。

両社は、米ラスベガスで1月6日より開催されるCES2015にて、プライベート展示ブースでベータ版を披露する予定。日米や中国を中心に、各国の放送メディアに提供を進めていく意向だ。

(山下香欧)