フジテレビ報道局がマルチデバイス対応の専門局「ホウドウキョク」を新設、4月1日から動画ニュースを配信する。
「ホウドウキョク」は、タイムシフトやプレイスシフトといった視聴形態が多様化してきた今の視聴動向に合わせ、フジテレビ報道局が新設したマルチデバイス対応の新しいニュースメディアで、日本のテレビ局としては初の試みとなる。まず開局当初は、スマホ向けの放送局NOTTVおよびフジテレビオンデマンドの会員向けに配信する。NOTTVでは「NOTTV2 by ホウドウキョク24」、またフジテレビオンデマンドでは「ホウドウキョク24」として24時間のオリジナルコンテンツのライブ配信を実施。
提供するコンテンツはスタジオからの生放送を基本とし、最新ニュースから地上波のニュース枠には入りきらない豊富な取材情報や映像を元に、各界のオピニオンリーダーや専門家、旬のゲストを招いて“ニュースの真相”に迫る番組を提供していくという。
フジテレビ報道局では、リアルタイムで入ってくるニュースの生中継や緊急会見などに即時に対応するなど、メディアの特性を常に意識したコンテンツ制作を目指していく。さらにユーザーとの双方向性を重視し、有識者や一般の方から寄せられた意見や情報を地上波ニュースに供給したり、4月スタートの夕方のニュース番組「みんなのニュース」との連動コーナーを設けたりするなど、地上波との相乗効果も生み出して行く。
今夏までには第二弾としてライブチャンネルや番組アーカイブを充実させたインターネット上でのオリジナルサイトの開設、第三弾としてスマートフォンやタブレットに最適化されたネイティブアプリの展開を予定している。
米国の三大キー局でも既にオリジナルアプリで報道番組をライブ配信している。CBSではリニア放送をライブとタイムシフトでモバイル専用のCMを組み合わせた展開を行っている。NHKでも一部のテレビ番組をネットで試験的に同時配信する予定が進められている。
(山下香欧)