ブラックマジックデザイン株式会社は、同社製品を使用しているクリエイターによる活用事例紹介のセミナー「Blackmagic Creators Show」を2015年3月5日~6日に東京・中野の株式会社ケンコー・トキナー社セミナールームにて開催した。本セミナーでは、各分野で活躍しているクリエイターが、自身の作品でどのように同社製品の活用例を紹介。

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株式会社HIGHLAND ディレクター 酒井洋一氏

ウェディング映像や企業MVなどを手がける株式会社HIGHLANDのディレクター酒井洋一氏は、Blackmagic Cinema Cameraの2.5KやURSAの4K RAWで収録した映像、DaVinci Resolveでカラーグレーディングした映像を、ウェディング映像や企業PVの実例を交えながら紹介。

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株式会社セップ ディレクター 大久保拓朗氏

アーティストのMVを中心にCMやドラマなどのディレクションを行う株式会社セップの大久保拓朗氏は、“「感情」を「色」でコントロールする”をテーマに、自身の作品で重要視している「色味」について紹介を行った。大久保氏はディレクターとして作品を手掛け始めた頃から収録素材の色味にこだわりがあり、撮影現場では後処理のことを考えながら撮影を行い、色を出しつつルックも出すことを心掛けているという。

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株式会社ネイキッド 撮影監督 藤田秀紀氏

ドラマやTVのタトルバック、MV、映画などのクリエイティブワークフローを手がけている、株式会社ネイキッドの撮影監督である藤田秀紀氏は、撮影・編集・完パケまでのワークフローを紹介。カラーグレーディングにはDaVinci Resolveを使用。Adobe Premiere ProとXMLファイルで素材データを共有し、合成・編集を行っている。また、同社はプロジェクションマッピングも手がけており、映像補正の際はUltraStudio Expressを使用しているという。Teranex 2D Proccesorで記録、HyperDeck Shuttleで再生するワークフローも紹介していた。

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株式会社ライゾマティクス 真鍋大度氏

Web空間におけるメディア・アートを制作している株式会社ライゾマティクスの真鍋大度氏は、システムのワークフローや自身が手掛けた作品の解説や紹介を行った。システムの一例として、ライブカメラの映像に背景CGやリアルタイムに生成されたマスクの合成にはATEM 2 M/E Production Studio 4Kを、MacBook ProからのCGや合成されたライブカメラのスイッチングにはATEM Production Studio 4Kを使用しているという。

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併せて会場ではブラックマジックデザイン社の製品展示も。DaVinci Resolveに関する質問も参加者から飛び交っていた