株式会社東北新社とブロードメディア株式会社は3月9日に、チャンネル「釣りビジョン」を運営する株式会社釣りビジョンの発行済み株式の15%を、同社の株主であるブロードメディアから東北新社への譲渡を発表した。

釣りビジョンは、ケーブル、スカパー衛星、光サービスやBS放送にて視聴できる国内で唯一の釣り専門チャンネル。視聴可能世帯数は約483万世帯だという(2014年12月末時点)。

東北新社は現在、「スター・チャンネル」や「スーパー!ドラマTV」「囲碁・将棋チャンネル」など11の専門チャンネルの番組配信事業を展開している。釣りビジョンをグループ傘下にすることにより、マルチチャンネル事業の更なる発展を図っていく。

また同社は、放送番組のマルチデバイス向けデジタル配信は既存のプラットフォームでのサービス充実を図れると判断し、新規事業として立ち上げる計画をしている。このマルチデバイス向けデジタル配信サービスの構築および運営を、ブロードメディアと共同で進めていくという基本合意を行った。本件はブロードメディアが釣りビジョンの株式一部を東北新社に譲渡した理由でもある。グループとして資本関係を持ち、より強い提携関係を構築していくことが目的だ。ブロードメディアは、コンテンツのデジタル配信の技術ノウハウを持っており、この新規サービスは、両社グループの持つ放送コンテンツと双方の強みも活かすことができるとしている。

(山下香欧)