ソニーは、同社のシステムカメラ「HDCシリーズ」の設計ノウハウを集結した、4K/HD対応システムカメラ「HDC-4300」を2015年7月1日に発売する。希望小売価格はシステム構成によって異なるが、本体、ビューファインダー、ベースバンドプロセッサーユニット、カメラコントロールユニット、リモートコントロールパネルで組んだ場合は約1,400万円。

HDC-4300は、2/3型3板式4Kイメージセンサーを搭載し、映像制作規格(ITU-R BT.2020)に対応したシステムカメラ。HD用B4マウントレンズを直接本体へ装着可能で、HDカメラの操作性を維持したまま4K撮影を行えるとしている。大型レンズアダプター「HDLA-1500シリーズ」を使うことで、高倍率な大型レンズの使用も可能被で、写界深度が求められるスポーツシーンにも対応するとしている。

ソフトウェア「SZC-4002」(別売)をインストールすることにより、1920×1080のフルHD映像を最大で479.52/400fpsのフレームレートで撮影可能。超高速で撮影した映像はマルチポートAVストレージユニット「PWS-4400」で記録することにより、8倍速のスーパースローモーション映像を再生可能だ。

HDC-4300にベースバンドプロセッサーユニット「BPU-4000」とカメラコントロールユニット「HDCU-2000/HDCU-2500」を接続することで、カメラヘッドへの電源供給やインターカム、タリー、リターン映像などの機能が装備可能となる。また、HDC-4300システムはHDCシリーズの周辺機器を活用することにより、HD運用と同等のオペレーションを提供するとしており、「PMW-F55」や「F65」との混在システムも構築可能だ。