Blackmagic Designは、Ultra HDスタジオカメラ「Blackmagic Micro Studio Camera 4K」をNAB2015にて発表した。2015年7月に出荷予定で、価格はUS$1295(国内:税抜157,800円)。

Blackmagic Micro Studio Camera 4Kは、ライブプロダクション用にデザインされたコンパクト設計のUltra HDスタジオカメラ。Ultra HDで最大2160p30、HDで最大1080p60の解像度を持ち、カラーコレクター内蔵、トークバック、タリーインジケーター、PTZコントロール出力、B4レンズコントロール出力を搭載。MFTレンズマウントは、サードパーティ製のアダプターで他のレンズマウントに変換可能。B4アダプダーを追加することで従来の放送用レンズも使用可能だ。HDで使用する場合センサー解像度に余裕があるため、センサーのベイヤーパターンによって生じるあらゆるカラー損失を排除。フル帯域幅のRGB HDカラーとサブピクセル精度のアンチエイリアスが、スタジオで使用されている大型で高価なカメラを上回るディテールに富んだイメージを提供するとしている。

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本体右側面。HDMIコネクターを搭載

入出力は、6G-SDI出力とプログラムリターン入力を搭載しているため、同社のSDIコントロールプロトコルを使用してスイッチャーからのリモートコントロールが可能。カメラ設定、カラーバランス、黒レベル、ガンマ、レンズフォーカス、アイリス、ズームなどの機能をATEMスイッチャーから調整が行える。

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本体左側面。6G-SDI出力とプログラムリターン入力を搭載

また、Blackmagic Micro Studio Camera 4Kには拡張ポートが搭載されており、拡張ポートは電動ヘッドに使用できるPTZシリアル出力、放送用レンズのコントロールに使用するB4データリンク出力など、様々なコントロール接続に対応している。さらにS.Bus入力を使用すれば、独自のカメラコントロールソリューションの構築も可能だ。拡張コネクターは一般的なDB-HD 15コネクターを使用。同梱のブレイクアウトケーブルや、ユーザー独自のケーブルを作成して使用するのも簡単だという。また拡張ポートは、DCカメラ電源入力、LANC、リファレンス入力にも対応している。主な機能は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • Ultra HDで最大2160p30、HDで最大1080p60に対応
  • SDIカメラコントロールプロトコルで、単一のSDI接続による完全なリモートコントロールをサポート
  • 高品質マイクロフォーサーズ(MFT)レンズと互換、一般的なサードパーティ製アダプターでB4Broadcastレンズマウントなど他のマウントと互換
  • 前面に搭載されたボタンでメニューナビゲーションや設定にすばやいアクセス
  • 12V電源入力対応、予備電源にLP-E6互換バッテリーを使用可能
  • DB-HD15拡張ポートで電源、リファレンス、PTZ、B4の接続に対応
  • 拡張ポートはPTZシリアル出力、B4レンズデータリンク出力、S.Bus入力など複数のコントロール接続に対応、ユーザーは独自のカメラコントロールソリューションを構築可能
  • iPhone互換ヘッドセットで使用できる双方向デジタル品質トークバックコネクター搭載
  • ATEMライブプロダクションスイッチャーシリーズと互換、カメラをSDIで完全にコントロール

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:Micro Studio Camera 4Kは、世界で最も小さく、最も拡張性の高いプロ仕様のスタジオカメラです。あらゆる場所に配置できて、廉価ながら大型で高価なカメラにも勝るスタジオカメラです。斬新なアングルからの撮影を可能とし、素晴らしいルックを持つ魅力的なプログラムの制作をサポートするこのカメラを、ユーザーの皆様がどのように使用するのか非常に楽しみにしています。