Blackmagic Designは、4.6Kイメージセンサーに対応したデジタルフィルムカメラ「Blackmagic URSA 4.6K」をNAB2015にて発表した。2015年6月に初回限定発売が実施され、7月下旬から8月にかけて増産し通常販売となる予定。Blackmagic URSA 4.6KはEFモデルとPLモデルがあり、価格はEFモデルが$6,995(国内:税抜853,800円)、PLモデルが(国内:税抜914,800円)。

なお、既に発売されている4KモデルのBlackmagic URSA EF/PLモデルは値下げをした新価格となる。Blackmagic URSA 4K EFモデルが$4,995(国内:税抜609,800円)、Blackmagic URSA 4K PLが$5,495(国内:税抜669,800円)。また、現行のBlackmagic URSAは、EFレンズマウントは$1,995(国内:税抜243,800円)、PL レンズマウントは$2,495(国内:税抜304,800円)で、4.6Kセンサーにアップグレード可能。タレットアップグレードを購入し、現在使用しているURSAカメラのタレットと取り替えることで新しいイメージセンサーにアップグレードが行える。

Blackmagic URSA 4.6Kは、15ストップのダイナミックレンジに対応した新しいスーパー35イメージセンサーは解像度4608×2592で120fpsに対応。ファイルは12-bit lossless圧縮CinemaDNG RAWまたはProResで保存可能。主な機能は下記の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • イメージのディテールを高品質キャプチャーする高解像度4.6K スーパー35mm サイズセンサー
  • スムーズなパン、イメージの動きを捉えるプロ仕様のグローバルシャッター
  • ディテールをキャプチャーして劇場映画ルックを実現する最大15 ストップのワイドダイナミックレンジ
  • 超高品質PL およびEF マウントレンズと互換
  • ユーザーによるアップグレードが可能なデザインでセンサーおよびレンズマウントをアップグレード/変更可能
  • 内蔵デュアルCFast 2.0 カードレコーダーで、無制限に高品質収録が可能
  • ProRes、圧縮CinemaDNG 12 bit RAW など、ポピュラーなNLE ソフトウェアと互換性のあるオープンファイルフォーマット (カスタムファイルフォーマットなし)
  • Ultra HD までの解像度で、ProRes 4444 HQ、ProRes 4444、ProRes 422 HQ、ProRes422、ProRes LT、ProRes 422 Proxy 収録をサポート
  • デュアルXLR mic/line オーディオ入力(ファンタム電源対応)、モニタリング用12G-SDI 出力(カメラ状況グラフィック・オーバーレイ対応)、ビューファインダー電源用の4 ピンXLR出力、12G-SDI モニタリング入力、ヘッドフォンジャック、LANC リモートコントロール、標準の4 ピン12V DC 電源など、標準インターフェースを搭載
  • サウンド収録用ステレオマイク内蔵
  • カメラ設定、メタデータ入力用の、3 面の独立したLCD モニター。フル解像度HD でモニタリング可能な、明るい広視野角の10 インチ開閉式スクリーン
  • 23.98、24、25、29.97、30、60fps までのUltra HD および1080 HD 解像度収録に対応。120fps までの4.6K 収録に対応
  • 将来的にセンサーが同機能をサポートしている場合、液体冷却システムで高フレームレートに対応
  • すばやく取り外し可能な三脚マウント、V マウントおよびアントンバウアーマウントバッテリープレートを追加
  • カラーグレーディングおよび編集に対応した完全版DaVinci Resolve ソフトウェアを同梱

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:2014 年にURSAを発表した際、私たちには目標がありました。それは、現在必要なすべての機能だけでなく、将来登場する高解像度・高フレームレートのセンサーにアップグレードできる機能をカメラに搭載することで、ユーザーのカメラへの投資を守ることでした。

URSAの革命的なデザインが意味する約束を果たせることを、非常に嬉しく思っています。また、この驚異的な新センサーを使用して、ユーザーの皆様がどのような作品を作成するのか、楽しみでなりません。センサーをアップグレードするだけで、全く新しいスーパー35 デジタルフィルムカメラが使用できるのです!