Blackmagic Designは、ThunderboltおよびPCIeビデオキャプチャー・再生ソリューション「UltraStudio 4K Extreme」をNAB2015にて発表した。2015年6月に出荷予定で、価格はUS$2,995(国内:税抜365,800円)。

UltraStudio 4K Extremeは、クアッドリンク12G-SDI、HDMI 2.0などのビデオインターフェースを搭載し、マルチフォーマットのハードウェアコーデックを内蔵。1本の標準BNCケーブルで2160p60までのUltra HDおよび4Kデバイスからのキャプチャー・再生が可能。SD、HD、Ultra HD、4Kフォーマットおよびフレームレート、そしてYUV、RGBカラーをに対応する。マルチフォーマットハードウェアコーデックを搭載しているため、Ultra HDコンテンツをオンライン配信において活用されているH.265でのキャプチャーが可能。

Thunderboltループスルーにより6台までのデバイスと接続可能で、高速ディスクアレイに接続することで1本のThunderboltケーブルで膨大な量のビデオストレージを実現可能だとしている。また、ハードウェアコーデックは、ProResエンコーディングにも対応しており、Apple ProRes422 Proxyから12-bit ProRes 4444 XQまでのファイルを収録・再生し、合成やカラーグレーディングが可能。

http://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2015/04/150414_UltraStudio4KExtreme_back.jpg 本体背面部分
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アルミ削り出しのフロントパネルにはカラーディスプレイとボタンが搭載されており、ビデオ、オーディオ、タイムコード、デッキコントロールを選択可能。リアパネルには、12G-SDI、HDMI 2.0、アナログコンポーネント、コンポジットビデオ、バランスXLRおよびAES/EBUデジタルオーディオ、さらに光ファイバー拡張ケージ、RS-422デッキコントロール入力、デュアル電源が搭載されている。主な機能は下記の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • 12G-SDIおよびHDMI 2.0インターフェースを使った4K 60pキャプチャー・再生をサポート
  • H.265およびProResエンコーディングに対応した高性能ハードウェアコーデックを内蔵
  • ハイエンドのカラーコレクション、VFX用に12-bit 4:4:4 RGB 4Kをサポート
  • SDIおよびHDMIで3Dキャプチャー・再生
  • アナログコンポーネント、専用のNTSC/PAL入出力
  • 4チャンネルのバランスアナログオーディオ入出力、RCA HiFiオーディオ入力
  • 2チャンネルのAES/EBUアンバランスオーディオ入出力
  • ファンタム電源セレクター、完全な入力ゲインコントロールに対応したプロ仕様のmic入力
  • XLR端子タイムコード入出力
  • ゲンロック/3値シンク入出力
  • Sony™準拠RS-422デッキコントロール 2系統
  • Ultra HDからHDへのハードウェアダウンコンバート再生
  • ハードウェアSD/HDキーイング
  • ThunderboltおよびPCIe接続
  • 無償のDaVinci Resolve Liteソフトウェアを同梱
  • 無償のデベロッパーSDKを同梱
  • エレガントな2Uラックマウントデザイン。ラックへの取付部が取り外し可能なのでラックでもデスク上でも使用可能

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:UltraStudio 4K Extremeは、私たちが今まで開発した中で、もっともパワフルなボックス型のビデオキャプチャー・再生製品です。12G-SDI、Thunderbolt、ハードウェアコーデックを搭載したエキサイティングな製品で、これまでにないほど高解像度かつ高フレームレートの作業が可能になります。高フレームレートRGB12-bitでも、驚異的な品質で編集、カラーコレクションを実現できます!