ノードベースのVFX編集ソフトウェアNUKEの無償版(非商用利用に限る)が登場した。すでにFoundryサイトから自由にダウンロードして使えるようになっている。
NUKEは、世界有数のコンポジットソフトウェアとして、「グラビティ」「第9地区」「スター・トレック」「アメイジング・スパイダーマン」「ジュラシック・パーク」など数えきれないほど多くのハリウッド映画の製作の現場で採用されている。事実2008年以来、オスカーのビジュアルエフェクツ部門で受賞している作品は、NUKEを中心にFourndryのツールを使って製作している。
今回リリースされた無償版は、昨年リリースしたNUKE 9がベースとなっており、巷の無償版(試験版)のように製作したコンテンツに透かしなどが挿入されず、ほぼ必要な機能が使えるようになっている。
機能の限定としては以下のとおり。また今回の無償版は1ライセンスで2つのデバイスで同時に使用できるとしている。
- 出力解像度はHDまで(1920×1080)
- WriteGeo、Ultimatte node、Primatte 、BlinkScript 、GenerateLUTのノード機能は限定(使えない)
- MPEG4/h264コーデックの2Dは未対応
- サードパーティのプラグインは未対応
- NUKE STUDIO(連番)のEDL/XMLエキスポートは未対応
- フレームサーバースレーブレンダリング機能は未対応
- パイソンのスクリプトは限定
(山下香欧)