SmallHDから新しく登場した5インチモニター502だが、これをビューファインダーに変えられる着脱式ルーペSidefinderが続けてリリースとなった。Sidefinderは単純にモニターにケースを装着するだけで、フィールドモニターとEVFを瞬時に切り替えて使えるようになる。SmallHD曰く、5インチの装着モニターと市場で最高の解像度を持つEVFを1つのデバイスとして現場で使えるシステムだ。
502モニターは400nits、解像度1920×1080/8bitで、Rec.709よりも色域の広い85%NTSC色域をカバーする。インターフェイスにSDIとHDMIが1系統ずつ用意されている。SDメモリスロットでツールソフトウェアを取り込む。将来的にはRFワイヤレスと外部コントロールに対応できる予定。
502モニター背面。EVFモードでも総量は450g程度
このモニターにSlidefinderを装着してEVFモードにすると1366×768になる。フォーカスはレンズの屈折度数(-2から+4まで)で調整できる。視野角も調整でき、目の負担を軽減。デフォルト設定の40度では、60インチテレビを2メートル離れた位置で観ているのと同じになるという。
タッチパネルながら、ジョイスティックやボタンでメニューや画面の操作が可能
502モニターには、カスタム3D LUTが利用できる
Slidefinderのサイドには、ユニバーサルマウントブラケットで、15mmロッド、NATOレール(ピカティニー・レール)やARRIロゼット、1.4”スレッドなどに取り付けられるマウントオプションを揃えている。こういった脱着式のEVFツールは強力磁石で取り付ける形式が多い。プレリリースモデルを試したレビューサイトの多くは、開閉式のツールでウィークポイントとされるヒンジ部分も堅牢性が高いと評価されている。
502モニター単体の価格は米国で1,199ドル。Slidefinderは米国で1,499ドル、今夏から出荷される予定。
(山下香欧)