Jarred Land氏のFacebookより引用

近々、6Kで撮影された素材で宇宙のドキュメンタリーが生まれるかもしれない。Red Digital Cinema(RED)の6K EPIC DRAGONカメラが国際宇宙ステーション(ISS)にてミッションを順調にこなしている。

RED曰く、NASAとのリレーションは、REDの初代カメラ4K RED ONEが登場してから続いているという。当時からNASAではREDカメラを使ってロケットやシャトルの打ち上げなどを撮影していた。NASAが行う航空宇宙契約(Space Act agreement)のもと、今回は地上から離れてIVA(宇宙船内の活動)で使用されている。

EPIC DRAGONは、ISSへ物資補給を行う宇宙船スペースXドラゴン(CRS-5)に搭載され、2015年1月10日にファルコン9で打ち上げられた。ISSには2日後の1月12日に到着。マイクやレンズはISSに置いてある既存のシステムを使っている(レンズはニコン社製)。

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長期間をかけ多くのステップの検証を受けたEPIC DRAGON。宇宙船に積荷される前の写真(REDUSERサイトより引用)

宇宙カメラとして知られているのはキヤノンEOS C500だ。現在もISSでIMAXカメラと共に使用され、新しいIMAXドキュメンタリー向けの映像を撮っている。ただしC500での4K RAW撮影では、外部レコーダーそしてリギングが不可欠になる。地上と違う環境での使用には新たに莫大な金額が必要だ。その点、EPIC DRAGONはNASAにとって新しいソリューションとなったのだろう。

(山下香欧)