デジタル放送向け監視、解析システムやTS法定同録システムで知られる株式会社トラフィック・シムは、NAB2015で紹介した4KUHD再生機能を追加した同録システムを、2015年5月21日・22日に東京・秋葉原で開催された「After NAB Show Tokyo 2015」にて展示を行った。

本システムは4K放送の検証および法定同録そしてHEVC伝送同録に向け、HEVC形式(H.265 Main10 Profile)のストリームをデコード・再生できるソフトウェア「Jack(ジャック)」をオプションとして用意。現行の同録システムを利用している施設であれば、Jackを搭載した専用クライアントPCを追加するだけで4K放送の検証システムとしてアップグレードできる。現行のシステムと同様にループレコーディング機能で過去のデータを自動的に上書きして同録していき、録画したデータの確認をプレイヤーJackで行う。プレイヤーには再生している録画日時のほか、+/-15秒、+/-30秒のスキップ再生が可能。オーディオメーターおよびビデオのステータスも表示するウィンドウも装備。録画データを格納する側は、記録時間によって各種同録ストレージサーバが用意されている。展示ブースでは1RUのSupermicro社製を利用していた。

150526_timeloop

カレンダーで録画ステータスを確認し、時間軸で再生レングスを設定して再生

また同社ブースでは、地デジ/BS変調も可能な、ポータブル型RF/TSレコーディングアナライザ「HACOBE2(ハコベ2)」のデモンストレーションも行っていた。

(山下香欧)