計測技術研究所は4Kカメラに装着できるフォーカスアシストユニット(FAU)「FA-P1」を6月4日に開催された関西テレビ主催の定例技術イベント「カンテレテクニカルフェア2015 4Kフェスタ2015」にて初めて一般に公開した。NHKとの共同開発という本FAUは、精密で正確なフォーカス機能が求められる4Kカメラでの撮影現場のリクエストから生まれた、カメラとドッカブルなコンパクトシステム。カメラオペレーター自身でフォーカス合わせができる。

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IDXのVマウントを使って、カメラとバッテリーの間にマウントできるようになっている

操作はいたって簡単で、7色からフォーカス補助信号色を決め、フォーカスゲイン、ノイズ除去、フォーカス合致判定で使う値(ACT Pixel)の3つのモードを組み合わせて調整する。入力には2SI(QFHD)とSquare Division(QFHD)、出力にはカラー、モノ、フォーカス補助信号から選択が可能。2Kにダウンコンバートされて出力、モニターに表示することができる。入出力映像信号は10bit、YCbCr4:2:2。フロント部トップには4つのモードをプリセットして素早く呼び出せるユーザープリセットボタンもついている。

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フォーカスゲインおよび補助信号ON/OFFを調整できる専用リモートコントローラーも用意されている

本体のサイズは44×168×110mm、重量は約1.2kg。外部電源もしくはバッテリー電源を利用。今秋までには正式発売される予定。

(山下香欧)