日本デジタル通信株式会社(JDS)は6月10日から11日の2日間、東京国際フォーラムで開催された「ケーブル技術ショー2015」にて、ケーブル局の4K番組を編成する「オールケーブル4Kチャンネル(仮称)」の模擬放送を行った。ケーブルテレビ業界は年末までに4K実用放送を開始する。日本ケーブルテレビ連盟(JCTA)が3月に開催した4K/8K推進委員会の中、4K実用放送方針の中で決定した「オールケーブル4Kチャンネル」の新設について今回、一般公開された形となった。
JDSは日本ケーブルテレビ連盟と連携しながら新4Kチャンネルを編成・運用主体として展開していくという。開始当初はケーブル回線(RF)から1日6時間程度の放送で、段階的に放送内容を拡大していく意向。
ブースでは、「けーぶるにっぽん 第5シリーズ『美・JAPAN』」の4Kドキュメンタリーから数作品を編集したものを4K UHDテレビに再生して紹介した。新4Kチャンネルでは、地域のオリジナリティや地域密着性のあるコミュニティチャンネル番組(自主制作番組)を中心に提供していく。4K番組制作を行うケーブルテレビ事業者にはJCTAや日本ケーブルラボが必要な4K機器をレンタルし、また現場研修を実施するなどの支援を行っていくという。
これらのコンテンツはJDSセンターより配信されて、展示コーナーに設置された住友電工製のデコーダー(セットトップボックス)を介して4K UHDテレビで再生。ストリームは4K60p/HEVC@25Mbps。ディスプレイ前には今後各ケーブル事業者で提供する予定の4K/HEVC対応セットトップボックスが並ぶ(パイオニア、住友電工、パナソニック)。
(山下香欧)