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米国の統計リサーチ会社IHSが報告したところによると、2015年4月の4K液晶ディスプレイ(4K LCD)TVパネルの出荷数が300万ユニットを超え、過去最高の月出荷数となったことが分かった。

4K LCD TVパネルの出荷数は、全パネル出荷数の14%にあたり、今後も需要供給両方のニーズと共に数字は伸びていくものとみられる。尚、5月の統計は台湾デジタイムスによると、10万ユニット減の300万ユニットとなっている。4月の記録は、中国の労働者の日(5月1日)の「5.1ゴールデンウィーク」バーゲンに備えての需要によるものとみられる。

IHSでは、2016年の4K LCD TVパネル出荷数は全体の20%にまで成長すると予測している。4K TVパネルの価格帯においては昨年度でかなり下がっており、グローバルなTVブランドは4K UHD製品を市場に投入している上、モデル数も増やしてきている。たとえばLG電子では、OLED製品を含め2015年の新モデルは5種類、11クラス。ソニーでは新モデルが6種類、10クラスにも広がる。4K LCD TVの世界規模での出荷状況としては、2015年の第一四半期で470万台。昨年同時期と比較して400%増加の記録となった。これも50インチクラス以下のサイズの汎用モデルが増えてきたことが一因とみられている。

(山下香欧)