独Crosscastより、二世代目のハイスピードマイクロHDカメラがリリースされた。新XCAM 1050はその名のとおり、毎秒1,050フレーム(1,050fps)の超ハイスピードHD映像出力が可能。
XCAM 1050は、現行のXCAMと同じくCMOSISの2/3”CMOSセンサー(グローバルシャッター)を採用し、レンズはミニPLとCマウントレンズに対応。1080p(1080iにも対応)、60fps(4:2:2、10bit)と1050fpsスローモーション(350fpsがネイティブ)を独立チャンネルで出力できる。つまり1台のカメラからHDライブプロダクション用のソースとリプレイ用スローモーションを同時に出力することができる。またRAW出力にも対応する。
XCAM 1050には、フォーカス/アイリスコントロール・ユニットとファイバーアダプター・ユニットが用意されていることで、カメラシステムを構築するコストを抑えつつ、マルチカメラのライブプロダクションや映画撮影で利用できるとしている。カメラヘッドはわずか128gで、外観サイズは奥行き53mmx幅42mmx高さ44mm。Polecamといった軽量カメラ用ジブクレーンにマウントするには適応サイズだ。CCUのサイズは奥行き300mmx幅200mm×高さ70mmでカメラヘッドとの最長距離は80m。
フォーカス/アイリスコントロール・ユニットは、レンズのフォーカスと絞りリングのコントロールが行える。他のシステムでは停止位置まで左右に移動させるが、本システムはキャリブレーションにおいてモーター位置を認識し精確な位置へと調整するという。モーターとレンズの距離は調整可能。
専用のコントロールパネルにはRS485経由で1km先まで延長できるライブオペレーション用コントロールパネルとハイスピード再生、スピード調整などのオペレーションができるコントロールパネルが揃う。
世界最大級のモーターサイクルショー「INTERMOT」で撮影したデモリール。Polecamクレーン/XCAMの組み合わせ
(山下香欧)