現地時間7月17日から米ニューヨーク・ヤンキースタジアムで開催されるMLBニューヨークヤンキーズ対シアトル・マリナーズシリーズ戦の機会に、NHKはウィンブルドン選手権に引き続き8K中継トライアルを行う。
スタジアムには、池上通信機製の8Kカメラを含む6台のカメラを配置する。米報道によると、今春のNABで試験機をお披露目したハンドヘルド型のSHK-810もテスト使用されるようだ。SHK-810は、同社が2002年にNHKと共同開発をした初代目(80kg)からサイズを80%縮小された。単版3300万画素のスーパー35mm CMOSセンサーを採用し、解像度は4000TVL。
NHKは2012ロンドンオリンピックから始まり、2014年ソチオリンピック、そして2014年にはFIFAワールドカップ、今年に入ってFIFA 女子ワールドカップとウィンブルドン選手権と8K収録、放送ワークフローを試験してきた。今月初めから始まったウィンブルドンでは1日2試合をNO.1コートで収録。中継ソースはパブリックビューイングされず、関係者や限定メディアのみに公開されたという。収録には4台のカメラを使用。2台は池上通信機の8KカメラSHV-8000sで、ソニーF65とFOR-A FT-Oneのカメラソースはアップコンバートして使われた。
カナダで開かれたFIFA 女子ワールドカップでは、FIFAと放送権を保有するFOX Sportsの協力を得て、試合中継の8Kパブリックビューイングを米国内で初めて行っている。米スポーツイベントで8Kトライアルが行わるのは2016年2月に開催する第50回スーパーボウルの予定。放送権はCBS。日本国内での生中継は第49回までをNHK BS1とCS放送の日テレG+が行っている。
(山下香欧)