以前に記事として取り上げた中国ImagineVision Technology社のMicro Four Thirds(MFT)レンズを採用した交換式4K UHDカメラ「Z Camera E1」が、キックスターターで資金調達を開始した。数日間のうちに目標額4万2,000ドルの4倍超えの資金調達を達成しており、年末までには量産して販売できる計画だ。今回、本カメラを海外市場へ投入させたい意向のようで、本社の名前を出さずに製品特別サイトを開設してアピールしている。

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本体サイズは75.2mm×56.1mm×50.25mmとGoProよりも一回り大きいレベルに収まっている。重さはボディのみで168g、バッテリー込みで210g。ボディは耐久性の高いマグネシウム合金

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背面には、日中の日光下でもクリアに表示できる2.5インチのTFT LCDディスプレイを持つ。側面にはAudio入力ポート、HDMI2.0、USB2.0ポートも装備。Wi-Fi、Blutooth 4.0を内蔵しており、最長80メートル程度まで小遅延でのワイヤレス伝送を実現するという。

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MFTマウントでパナソニック、オリンパスMFTレンズに対応できる。AmbarellaのA9 SoCを採用し、イメージセンサーはパナソニック社のMN34230 CMOS 4/3イメージセンサーを採用している。

シャッタースピードは上限1/8,000秒。前回の製品紹介で記述したようにISOは102400という超高感度な点が興味を引く特徴だ。オートフォーカス(AF)を行う際は、コントラスト検出AFの最適化技術ですばやい高精度なピント合わせが実行できるとしている。映像にはCAFモードを用意。

静止画は1,600万画素(4640×3480)まで。JPEG(DCF/EXIF)、RAWフォーマットで記録。提供元は不明だが、業界に認知された4K動画プロセッサーで優れた色性能を確保するという。さらにClearVision3Dの3Dノイズリダクションによる、高品質なH.264フォーマット映像を生成する。収録可能な解像度はDCI 4K(4096×2160)24fps、4K UHD(3840×2160)30fps、フルHD(1920×1080)60fps。ハイスピード収録(720p/120fps)は今後対応する予定となっている。記録メディアはmicroSD。充電式バッテリー(2000mAhリチウムイオン電池)をフルにした状態で4K UHDの映像が45分ほど収録できる。

価格は出荷時で699ドルの予定。現在、499ドルで175台分がプリオーダーされている。599ドルで残数300台分を受け付けている。

(山下香欧)