米ポータリス社が開発した、仮想化マルチビューワーシステム「pro-xi」が株式会社コンドーブロードキャストより国内で販売されることになった。pro-xiワークステーション・インテグレーターというオリジナルのネーミングのとおり、KVM(Kernel-based Virtual Machine)を利用して複数台のマシンを仮想化し、集中管理を行えるシステムとなる。pro-xiの技術は、日本・米国・欧州で特許申請の許可を得られているという。

従来のKVMから機能が拡張されており、pro-xiの技術では接続されている全てのサーバー、マシンのリアルタイムなサムネイルを見ながら、コントロールしたいマシンを自在に選択して、並べ替え、サブウィンドウとしてリサイズ、切り替え表示などがシームレスに行える。

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1チェーンで最大64台までのPC/サーバーマシンのイメージを統合して単一のデスクトップ上に表示し、アクセス、操作が可能。これにより、1人のオペレータにより膨大な数のシステムを制御することができるとしている。

pro-xiの筐体サイズは3RUで、8ポート(8シャーシ分)にフルで入出力システムコントローラーを搭載すれば、最大8入力2出力が可能。よって出力ディスプレイはデュアルモード(各最大解像度2560×1600)まで対応。pro-xiシステムをデイジーチェーンすることで(最大4台)、31台のクライアントマシンの制御が行えるとしている。近々カスケードでの拡張にも対応できるとしており、その時は960台以上のクライアントマシンの制御が可能になる予定。

コンドーブロードキャストでは、この製品を官公庁のネットワークオペレーションセンター、行政における冗長システム構築、警察・防衛、医療・医薬品、コンサート・舞台運営オペレータ、インターネットサービスプロバイダ、テレビ放送など、重要な情報を目の前に置き、常時アクセスを必要とするユーザーへの市場へ導入していきたいとしている。

(山下香欧)