パナソニック株式会社より、回転台一体型インテグレーテッドカメラの4K映像対応モデル「AW-UE70W/K」が2015年10月に発売される。メーカー希望小売価格は税抜680,000円。

パナソニックの回転台一体型のIPカメラは、放送局のニューススタジオ用定点カメラをはじめ、ブライダルやホール、講義室の撮影カメラなどで広く活用されている。カメラからダイレクトに映像をIP伝送できるためWebライブキャスティングの場でも実績が多くあるカメラだ。今回の4K対応新モデルで待望の4K(3840×2160)映像IP伝送が実現する。

150820_DStorm_HE130support NewTek社のライブプロダクションシステムTriCasterでは、パナソニックのカメラを入力ソースとして利用できるだけでなく、PTZなどダイレクトにカメラを制御することが可能
※写真は現行モデルの「AW-HE130」

本カメラは1/2.3型MOSセンサーとDSP(Digital Signal Processor)の映像処理技術を採用。ズームレンズには4ドライブレンズシステムを採用し、光学20倍と超解像30倍(4Kモード時は22倍)、さらに4Kのフォーカスアシストとしても使用できるデジタルエクステンダーズーム(1.4倍、2.0倍、4.0倍、6.0倍、8.0倍)が可能。画角はワイド端で65.1度で、ワイドレンジのビューを展開できる。F値は1.8~4.08。パン範囲は±175度、チルトは-30度から90度まで。NDフィルターや夜間モード、ジャイロセンサーによる光学式手ブレ補正機能が搭載されている。

外部インターフェイスにはHDMI、SDI、USB、LANの4種類の出力端子を装備。IP伝送ではHDMI経由で1チャンネルの4K30fps出力、またはSDI経由でフルHD(最大60fps)まで対応。本カメラ1台で、4チャンネルのマルチストリーミング出力と、14端末までの映像伝送が行える。4チャンネル出力では、1チャンネルで60fps、残りの出力は30fpsまでとなる。また、JPEG出力も最大3チャンネルまで。4K映像の記録はmicroSDメモリーカードで行える。

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リアパネル。本体のサイズは幅160mm×高さ186mm×奥行179mm、重量は約1.5kg。色は白と黒の2色が揃う

カメラの制御はWebブラウザのほかに、モバイル端末からもIP映像のモニタリングやカメラ制御が行える。またオプションのコントロールアシストカメラ「AW-HEA10」を合わせれば、専用アプリ「PTZ Control app」によりiPadから拡張されたカメラ制御も可能になる。

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電源はDC12V(ACアダプター使用時)。消費電力に関してACアダプターを使用せず、搭載されているPoE+(Power over Ethernet Plus)を活用すれば、イーサネットで使用するツイストペアケーブルを利用し、接続する対応機器に電源供給できるため本体の消費電力も三分の一ほどに抑えられ、また施工時の省線化およびコストの低減に貢献できるとしている。

(山下香欧)