Amazonは9月から日本でのAmazonプライム会員向けの新たなサービスとして、映像配信サービス「プライム・ビデオ」を開始する。

プライム会員は年会費(税込3,900円)で、日本やアメリカの映画やテレビ番組からオリジナル作品など幅広い映像作品をPCやモバイルデバイス、ゲームコンソールなどで視聴できる。オリジナル番組「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」、「トランスペアレント」、「タンブルリーフ」などを独占配信する予定。また開始当初から4Kクオリティのコンテンツも用意される予定で、他国サービスと同様に追加料金無しで視聴できるようだ。ちなみに「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」は、米国ではHDR対応4Kクオリティでの提供も行われている。

対抗馬として挙げられるNetflixは今年早々に日本市場に参入することを発表し、着実に準備を進めてきた。Netflixのサービス開始日は9月2日。Amazonのサービス開始日はまだ明らかにされていない。

Amazonは2014年度でプライム・ビデオのコンテンツに世界で13億ドル(約1,572億円)の投資を実施した。この投資はオリジナルコンテンツの制作費も含まれる。同社では、コンテンツ投資は日本も含め2015年も継続しており、国内向けサービスにおいても日本の人気ドラマやバラエティ番組、映画など、様々なコンテンツをプライム・ビデオで提供していくという。また、この第3四半期でのオリジナルコンテンツ制作には、1億ドルを投入することを公言している。対してNetflixは、2014年度においてコンテンツに32億ドルを費やした。コンテンツライブラリにおいてもNetflixはAmazonの倍以上の数を揃えている。

(山下香欧)