写真右:「OM-D E-M5 Mark II」ボディー(ブラック) +「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」
オリンパス株式会社は、同社のミラーレス一眼カメラのフラッグシップ機「OLYMPUS OM-D E-M1」のファームウェアVer.4.0、ならびに「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II」のファームウェアVer.2.0を2015年11月下旬に提供開始することを発表した。
同アップグレードには、OM-D E-M10 Mark IIに搭載されている機能や、深度合成機能の追加が含まれる。また同時期には、PC上のスーパーコンパネのカスタマイズや、データ取り込み速度の改善、デジタルシフト撮影などの機能を追加した「OLYMPUS Capture」Ver.1.1と、M.ZUIKO PRO/PREMIUMレンズを中心に動画対応の最新ファームウェアも公開するとしている。ファームウェアアップデートの内容・詳細は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 深度合成モード(「E-M1」のみ)
深度合成は、マクロ撮影時も手前から奥までフォーカスがあった写真が撮影できる機能です。1回のシャッターレリーズでピント位置をずらしながら8枚撮影し、カメラ内で自動合成します。最小絞りを超える被写界深度と回折の影響がない高解像を同時に得られます。- フォーカスブラケット
1回のシャッターレリーズで、999枚までのピントをずらした画像を撮影できる機能で、深度合成(8枚)モードではカバー出来ない、より深い被写界深度の画像を市販のソフトを使って合成することが出来ます。- OVFシミュレーションモード
光学ファインダーのように、肉眼に近い見えを実現する「OVFシミュレーションモード」を搭載します。「OVFシミュレーションモード」では、露出補正/ホワイトバランスなどの設定をあえて反映しないことで一眼レフなど光学ファインダーに慣れたお客様でも違和感なくご利用頂けます。- 動画ピクチャーモード「Flat」(E-M5 Mark IIのみ)
「Flat」は、編集/カラーグレーディング後に階調性豊かに表現することが出来る動画ピクチャーモードで、コントラストを下げた映像にし、白とびや黒つぶれを抑えて撮影します。- 動画撮影時のPCMレコーダーの連携強化
オリンパスのリニアPCMレコーダー「LS-100」をUSB接続して使用する事で、動画撮影をする際に、後から音声と動画とを合わせ易くする「スレートトーン」を発生する機能や、カメラの動画撮影に同期して録音を開始する機能を追加しました。- 機能強化された「OLYMPUS Capture」Ver.1.1への対応
PC上でのスーパーコンパネのカスタマイズについては、必要な機能だけを表示したり、利用頻度によってレイアウトを変更したりすることが出来ます。また、SDカードに記録せず転送速度を高速にできるPCダイレクト保存が可能になり、取り込み速度が従来から大幅に改善します。その他デジタルシフト撮影に対応するなど、PCとカメラとを繋げて撮影する「テザー撮影」の可能性が広がります。- MFクラッチ機構/スナップショットフォーカス機構の無効化
「OM-D E-M1」Ver.4.0、「E-M5 Mark II」Ver.2.0では、メニューからMFクラッチ機構/ スナップショットフォーカス機構を無効にするモードを追加しました。- M.ZUIKO PRO/PREMIUMレンズを中心とした最新ファームウェア
今回のファームウェアアップグレードにあわせて、M.ZUIKO PRO / PREMIUMレンズを中心にファームウェアバージョンアップを行います。動画撮影時に急激な明るさの変化があっても滑らかな露出制御を可能にする絞り駆動の改善を行います。MFクラッチ機構/スナップショットフォーカス機構の無効化にも対応します。