IBC2015のRed Digital Cinema(RED)ブースでは、RED EPIC DRAGONとSCARLET DRAGONユーザーへ朗報となる実演が行われた。REDCAST MODULEから直接SMPTE 2084準拠のHDR対応ディスプレイにプレビューができるようになる。REDCAST MODULEに新しく実装されるHDR-2084という機能では、SDRとHDRを同時出力でき、オンセットで両ライティングのモリタリングが実現する。ポスト編集でHDRを施すよりも、現場の撮影中からHDR映像をDPと一緒に確認できるほうが、後の作業効率も上がるといえる。
またREDCAST MODULEでは様々な3D LUTを入出力でき、4K出力中に6K記録が同時に実行できるようになる。対応する3D LUTは、3D Cube LUT(DaVinci Resolve /IRIDAS/Adobe)とNucoda CMS 3D LUT。3D LUTはカメラ内のSSDに記録でき、独自のライブラリを作成することが可能。
3D LUTの出力は各SDI経由で実行
また8K対応シネマカメラRED DRAGON WEAPONの新アクセサリーに関しては、ストレージディスク「120GB RED MINI-MAG」と「WEAPON RED DRAGON 6K Standard OLPF」を10月に発売する。新OLEDのEVF「OLED WEAPON RED EVF」の発売は11月頃だという。
フルHD 60pのOLED WEAPON RED EVF
バッテリー交換をホットスワップできる「WEAPON REDVOLT EXPANDER」の発売は来春NABの頃。NAB2015で紹介したサイズより小さいワイヤレスのカメラディスプレイ「WEAPON RED TOUCH 4.7” 720p LCD」の発売は来年早い時期の予定。
(山下香欧)