株式会社テクノハウスは、同社が取り扱う米国ConvergentDesign社製ポータブルHDマルチカメラレコーダー/スイッチャー「Apollo(アポロ)」を2015年12月に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税抜57万円前後。
Apolloは、同時に4系統のHDビデオ信号を記録しつつ、4チャンネルライブスイッチャー機能を搭載した、HDマルチカメラの記録が行えるレコーダー。ライブスイッチング、あるいは4面マルチスプリットのリファレンスビューを5番目のチャンネルとして記録することが可能。収録時はタイムコードと共に完全な同期を行う。
2つのSSDスロットは、長時間収録のスパニングリレーションや、バックアップ用途のミラーレコーディングとして使用可能。ConvergentDesign社製の純正メディアもしくは、ConvergenDesign社公認のサードパーティーモデルの2.5インチSSDを収録に使用する。また、新しいApollo Media Managerアプリケーションを使うことで、収録内容は独立したProResファイルとしてエクスポートされるほか、Final Cut Pro XのようなNLEのタイムラインへダイレクトドロップをサポートするsingle multicamera QuickTime fileとしてエクスポートすることが可能だ。
また、Odyssey7Q/7Q+からアップグレードとしてApolloオプションを購入し、同等機能を付加させることが可能。Apolloオプションの希望小売価格はオープン、市場想定価格は税抜26万円前後。Apolloの主な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
Recording
- 4系統同時のHDビデオ信号収録
- 1080p24 / 1080p30 / 1080i60 / 720p60
- 1080p25 / 1080i50 / 720p50
- Apple ProRes HQ / 422 / LT
- 4系統HDビデオと1つのquad-split viewを収録
- 4系統HDビデオと1つのlive switchを収録
- 最大4系統のSDI入力もしくは3系統SDIと1系統HDMI入力
- エンベデットオーディオもしくはアナログ入力
- 信号ロス時も他のチャンネルの収録に中断を生じない信頼性
- Apollo Media Managerアプリケーションにより4つの独立したファイルもしくはmaster multi-camera QuickTimeをエクスポート
- デュアルSSDはspanning(長時間収録)もしくはmirroring(同時バックアップ用途)に対応
- 2TB 4xHD & live switchで1080p30、Apple ProRes 422(HQ)を約3.5時間 ; Apple ProRes 422(LT)を約8.5時間収録
Switching/Monitoring
- Genlock不要
- タッチスクリーンインターフェース
- スイッチングモニター出力もしくはquad view出力
- 2系統SDI出力、1系統HDMI出力
- PresetもしくはCustomモニタリングLUT
- Image Analysis tools:フォルスカラー、フォーカスアシスト、ヒストグラム、ピクセルズーム、スポットメーター、ベクトルスコープ、ウェーブフォーム、ゼブラ
- 7.7”OLEDパネル、真の黒と正確な色表現
Other Specs
- 20×15.5×2.5cm
- 560g
- 最大消費電力20w、6.5-34vの各種バッテリーに対応
- 2×2.5”SSDスロット(ConvergentDesign純正SSDもしくは公認の3rd partyモデル)
なお、テクノハウスは2015年11月18日(水)から20日(金)の期間中に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2015」の同社ブースにて、ApolloをはじめとするConvergentDesign社製品や、その他の同社取扱海外製品を展示予定だ(ホール5/ブースNo.5402、ホール1/ブースNo.1608)。