ヒビノインターサウンド株式会社は、同社が取り扱うShureのULX-Dデジタル・ワイヤレスシステム「ULX-D 1.2GHz帯域モデル」を2016年1月12日より発売する。
ULX-D1.2GHz帯域モデルはULX-Dの機能はそのままに、日本全国で運用可能な帯域である1.2GHz帯(1240.150~1251.825MHz、1253.175~1259.850MHz)に対応したモデル。1.2GHz帯域は特定ラジオマイクの周波数移行の際、TVチャンネルと共用しない帯域として新たに設けられた特定ラジオマイクの運用帯域。ホワイトスペース帯域の場合、地域によって運用可能なチャンネルが異なるのに対し、1.2GHz帯域は公共のレーダー等に影響を与えない範囲で日本全国で使用可能だ。送信機のRF出力を下げることで多チャンネルを実現するハイデンシティーモードを搭載しており、1.2GHz帯域内で通常モード時最大46ch、ハイデンシティーモードなら約125ch(レーダー波未検出の場合)の多チャンネル同時運用が可能。
24bit/48kHzの高解像デジタル処理を行うことで、原音に忠実な音響性能を装備。信号の伝送には米国標準技術局(NIST)制定のFIPS-197に適合したAES-256bitの暗号処理を採用し、運用時ランダムな暗号キーを送受信機に設定することで秘匿性の高いワイヤレス運用を実現しているという。
専用のリチウムイオン充電池SB900の使用により、通常の単三形アルカリ乾電池での運用に比べて長時間の運用(最大12時間)が可能。さらに充電池を使用することで電池残時間を時分単位(誤差15分以内)で把握できるほか、充電池の充放電回数や長期間使用したバッテリーの疲弊状態(バッテリーヘルス)など充電池の詳細な情報をマイクロホン本体、受信機、接続したコンピューターで確認可能だ。各製品の希望小売価格は以下の通り。