TBSテレビと博報堂DYメディアパートナーズは、「世界野球WBSCプレミア12」の準々決勝の中継について、地上波放送と同時にインターネットでのライブ配信を無料映像配信サービス「GYAO!」で試験的に実施する。実施日時は、11月16日(月)の19時30分から。地上波のゴールデンタイムのコンテンツでは史上初の試み。
「世界野球WBSCプレミア12」で放送する野球日本代表侍ジャパンの試合は、全てゴールデンタイムでの編成を予定している。準々決勝の試合予定日は平日で、テレビの前に座って視聴できない人も多くなると予想されるため、スマートデバイスといったマルチスクリーンで視聴できる環境を提供することにしたという。配信映像は、World Baseball Softball Confederation(WBSC)が制作する国際映像に実況と解説を載せて制作する。
ゲスト解説には野球解説者・タレントの元木大介氏に出演してもらい、テレビ中継とは違う試合実況に仕立てる。広告についても、再生リクエスト時にプリロール広告(30秒以内)の挿入することでマネタイジング効果も測定するとみられる。
スポーツコンテンツのネット上でのライブ配信には大きなニーズがあり、今後様々なステークホルダーや媒体社が取り組んでいくことが予測される。TBSテレビと博報堂DYメディアパートナーズは今回のIPサイマルテレビ放送を実施することで、「地上波のリアルタイム視聴にどのような影響があるのか」、またこのようなコンテンツを配信する際に「広告の受容性がどの程度あるのか」などの知見を深め、早期のビジネス創出を実現していく。
(山下香欧)