サンテレビは、2015年11月15日(日)に神戸市内で開催された市民参加型フルマラソン「第5回神戸マラソン」の生中継番組(シスメックススポーツスペシャル KOBE MARATHON 2015)で、ハイブリッドキャストを使った「マルチアングル・ライブストリーミング中継実験」を行った。
今回の実験では、ハイブリッドキャスト機能を使用して、放送波の映像とは別に、複数地点からの映像を同時にインターネット経由でテレビへ配信した。実証実験には、アクトビラ社とメディアキャスト社が技術協力をした。
マラソンコース内の複数地点に設置されたカメラから送られた中継映像の中から、どの地点の映像を見るかを、視聴者側がリモコン操作で自由に選択してハイブリッドキャスト対応テレビの画面で視聴できる。この実験のシステムについては、11月18日(水)から20日(金)の期間中に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2015」において、メディアキャスト社が同社ブースで展示を行う予定(ホール2/No.2504)。
サンテレビは毎年神戸マラソンを生中継しており、過去のイベントにおいては、複数箇所からランナーを撮影して自局のテレビ番組やWebサイトで映像配信を行ったりと、放送とIPを融合させた新しい視聴方法を提供してきた。これまで多くの視聴者からの「テレビでも自分の好きな地点の映像を見たい!」という要望により、実現方法を模索していたという。神戸マラソン中継では今回の実験に加えて、データ放送を駆使した様々な企画(全ての視聴者が参加可能なプレゼント応募企画や、ツイッター連携などによる応援メッセージ企画など)を展開する予定で、“市民参加型マラソン+視聴者参加型の中継番組”として、今後のクロスメディア展開を進めていく。
(山下香欧)