ローランド株式会社は、複数のビデオカメラやPCを使用したハイビジョンの切り替えが行えるポータブルHDビデオミキサー「V-1HD」を2015年12月中旬に発売する。希望小売り価格は税抜128,000円。

V-1HDは、本体サイズ幅313mm×奥行102mm×高さ59mmのA4ハーフサイズで、質量は1.2kg。フルハイビジョンでプログレッシブ(1080/60p)映像に対応しており、同じ解像度の信号なら機材の種類を問わずに同時に接続でき、ビデオカメラとスマートフォンなどインターレスとプログレッシブの混在も可能。Blu-rayプレイヤーなどの「HDCP」にも対応している。

151116_V-1HD

12chのデジタルオーディオミキサーを搭載しており、HDMI入力を4系統、出力を2系統装備。音声はHDMIに加えて、外部のマイク入力とステレオのオーディオ入力を装備し、ミックスして出力することが可能。映像の切り替えに合わせて、音声を自動選択するオーディオ・フォロー機能や、残響を加えるリバーブ、音質や音量を整えるマスタリングも搭載している。ライン出力でPAへの出力や外部機器での録音にも対応。

http://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2015/11/1511116_V-1HD_REAR_PANEL_02.jpg

本体背面
※画像をクリックすると拡大します

子画面を挿入するピクチャー・イン・ピクチャーや、映像を合成するアウトプットフェードなどの演出が可能で、2つのつまみでA/Bバスにシルエット、カラーパス、ネガティブ、ファインドエッジ、フリップなどのエフェクトをかけることも可能だ。4分割のプレビュー出力はコマ落ちしないフルフレーム表示で、枠の色で出力中(赤)、スタンバイ中(緑)を明示。プレビュー出力はマルチビュー/プレビュー/プログラムの3種類を選択でき、オンスクリーン表示はオン・オフが行える。パソコンやiPadにUSBやMIDI接続することで専用アプリでのコントロールも可能だ。