ローランドは、プロオーディオ部門と映像・放送機材関連部門で出展した。といっても向かい合わせになった配置で一体感のある構成になっている。ビデオ系では4系統のHDMI入力と2系統のHDMI出力に対応したコンパクトなHDビデオスイッチャー「V-1HD」、フラッグシップモデルにあたるマルチフォーマットビデオスイッチャ「V-1200HD/HDR」が、オーディオ関係はVer1.2になったライブミキシングコンソール「M-5000」やM-5000のコンパクト版「M-5000C」、HDMI/RGB対応8入力、スケーラやプロセッサ、オーディオ・ミキサー搭載のオールインワン、マトリクスAVスイッチャ「XSシリーズ」。タイムコード対応フルHD非圧縮映像をクイックレスポンス再生可能な「PR-800HD」やAVミキサー「VR-50HD」などが出展された。

ローランドブース 360°全天球動画

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

HDビデオスイッチャー「V-1HD」は、A4の半分ほどの大きさ(幅313×奥行102×高さ59mm)で4系統のHDMIのスイッチングやワイプなどのトランジション、クロマキー/ルマキー、PinPのほか、12chのデジタルオーディオミキサーも装備されている。本体だけでも操作可能だが、USBやMIDIによる外部コントロールにも対応している。専用ソフトによりiPodとUSB接続することで、操作の状況をiPodでグラフィカルに表示でき、操作も可能となっている。

「M-5000C」はM-5000と同じ機能を搭載しており、96kHzのサンプリングレートをはじめ、72bitのサミング・バスやアナログ系のディスクリート回路、電源二重化への対応、さらには本体のアナログ入出力16in/8outに加え、REACをはじめ、Dante、MADI、SoundGrid、SDI、SFP、DVIへの対応を可能にしたエキスパンションインターフェイスも2枚搭載可能など、「O・H・R・C・A」の基本性能をそのままコンパクト化したもの。

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HDビデオスイッチャー「V-1HD」。小型、シンプルながら4系統のHDMI入力に対応したスイッチャーで、カット、ミックス(4種類)のほか30種類のワイプパターンを装備している。シルエット、カラーバス、ネガティブ、ファインドエッジ、フリップなど「V-4EX」や「V-8」などの操作体系を引き継いだVJ機能を搭載しており、パネル左にある2つのつまみでA/Bバスにエフェクト可能。12chのデジタルオーディオミキサーを搭載しており、ライン入力、マイク入力に加え、HDMI 4系統の音声もミックスできる。また、映像と音声のズレを補正するディレイを全入力チャンネルに装備している。

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本体のTフェーダーで切り替えが可能なほか、USB接続したパソコンやiPadで操作の状況をグラフィカルに表示できるほか、操作を行うことも可能。本体で映像切り替え、USB接続したパソコンやiPadで音声ミックスなどに手分けした操作もできる。プレビュー出力に外部モニターを追加すれば、オンスクリーンメニューで本体のみでもあらゆる操作可能になる。

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マルチフォーマットビデオスイッチャー「V-1200HD/HDR」。標準SDI×10/HDMI×4入力、SDI×6/HDMI×2出力に対応しており、拡張インターフェースで最大16入力/14出力まで拡張可能。SDI入出力4系統を1つにまとめることで、4K/60P のルーティングスイッチャーとして動作。SDI拡張カード「XI-SDI」を装着すれば、最大3入力2出力の4Kルーティングが可能

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HD非圧縮映像を3G-SDI/HDMIでプログレッシブ出力可能なマルチフォーマットプレゼンター「PR-8000HD」。直感的なユーザーインターフェイスで1080/60pをクイックレスポンス再生可能。再生速度の自由なコントロールや複数台の同期で多画面再生にも対応。映像の再生スピードもスムーズに可変でき、ライブ中のタイミング調整も自由自在。さらに、ループ再生や連続再生を駆使した再生シーケンスや、日時単位での再生スケジュールもプログラムできるので、スポーツや音楽イベントのライブのもから常設の映像ディスプレシステムなど様々な用途に対応可能

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「M-5000C」はコンパクトなコンソールにスクロール/アイソレート自在の16フェーダー+アサイナブル4フェーダーを装備しており、128chの入出力を自由にアサインできる内部構成に加え、チャンネルストリップとは別に、最大300入力/288出力(96kHz時。48kHz時は460入力/448出力)のセットアップが可能。本体のアナログ入出力16in/8outに加え、REACをはじめ、Dante、MADI、SoundGrid、SDI、SFP、DVIへの対応を可能にしたエキスパンションインターフェイスも2枚搭載可能で、小型ながら中継をはじめとするさまざまな現場に対応可能

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[InterBEE2015]ローランドブース1 – Spherical Image – RICOH THETA
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[InterBEE2015]ローランドブース2 – Spherical Image – RICOH THETA
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[InterBEE2015]ローランドブース3 – Spherical Image – RICOH THETA